ある開業医の話

ある開業医の話 ~第四部・新しい朝が来た⑨~

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『本当にね。ワタクシ、騙された気分ですの!』

 

 

お前は、どこの誰や。西園寺☆ヨシコ姉さんの

コラムを見て岸和田にかぶれたせいか、別の星

の人間と接しているように感じる。

 

 

 

『私、あの田舎に骨埋めるつもりだったのよ?

だから主人に内緒で【地球の歩き方】の、ケニア

を買ってきて予習してたの。』

 

 

日本の田舎をアフリカと一緒にすな。

お前は、【ターザン歯科】からの刺客か。

 

お前は、オスマン・サンコンか。

イッコン、ニコン、サンコン、そして息子は

ヨンコン!

 

 

『どうしても、あの油まみれの食事だけは

受け付けなかったけれど。ご近所さんとも、

ハッピー☆ご近所物語計画を進行してたん

だから。』

 

 

お前は、西園寺☆ヨシコ姉さんか。

 

 

 

「何かイメージと違ったな、すんまそん。

アンタもアソコに馴染もうと、努力してた

んやな。」

 

 

『もう、【アソコ】って片仮名で言わないでよ。』

 

 

・・・萌えます。

 

 

 

『それにね、あの人昔から私がむくれる

とプレゼント買ってくれたから。適度に

激おこぷんぷん丸かましてたわけ。』

 

 

お前は、小室佳代か。大昔やったら、さっさと

粛清されてる話やのになぁ。

 

 

 

『それに、【シン・いちろー】てお店だけどね。

引っ越し早々、アソコに買い物に行ったのよ。』

 

 

「アンタもアソコ、て片仮名になってるで?」

 

『やだもう、スドちゃんったら…』

 

 

だから、それは萌えます。

 

 

 

『ナイキのTシャツを買ったのよ。そして芦屋に

帰ってお友達とランチに行ったの。カジュアルな

カフェにね。そこに、そのTシャツを着て行った

の。』

 

 

芦屋にしては、随分カジュアルなカフェやな。

 

 

『すると、会った途端にお友達がクスクスクスクス

楠田枝里子ですの。』

 

 

え?と思い夫人を見ると、ドヤ顔をしている。

 

 

ブルジョアなギャグは分かりにくいで。

セレブ芸人が全く売れない理由が、分かった

気がした。

 

 

『お友達の目線を確認すると、私の胸元を

見ているの。』

 

「ノーブラやったんか?」

 

『もう♡しばくぞ、コラァ!』

 

 

なんでやねん、お前もか。

 

 

『MIKE、て刺繍されてたの。』

 

え?

 

『NIKEじゃなくて、MIKEよ?

とんだ辱めを受けたわ。』

 

 

まあ、芦屋マダムでは仕方ないか。

 

 

「でも面白いやんか、あのDHもPUNCH

のジャージ着てたし。」

 

『あの娘と一緒にしないで頂ける?』

 

 

夫人の顔色が変わった。明らかに殺意を感じる。

どうやらカンナちゃんの事は、話題に出したら

アカンようやな。

 

 

 

『だから、あの町ではお洋服は買わないように

注意してたの。』

 

「それはしゃあないな。それよりあいつから

聞いたで?A子とB代にイタい目見せられてた

んやって?」

 

 

『そうよ。あの二人のせいで猛烈なストレスを

被ったの。産まれて初めて胃薬を飲んだわよ?』

 

 

『そもそもあの人が一切、町内会に出なくなった

のが全ての元凶よ。死兆星よ。勝手に仲良くなって

私に押し付けたせいで、北斗残悔拳の始まりよ。』

 

 

お前は、西園寺☆ヨシコ姉さんか。

 

 

『イヤ、北斗残悔積歩拳よ。ほんと、あの二人と

絡むと地獄に歩いて行ってるみたいだったわ。』

 

 

北斗神拳有数のドS奥義やないか。

 

最も尊敬する兄であり命の恩人でもあるトキを、

赤の他人であるアミバと間違えたケンシロウを

思い出した。

 

そりゃ、全国の青少年が騙されるで。

 

 

 

やはり、世の中何でも疑ってかからんとアカンな。

漫画には、人生の教訓がいっぱい詰まっとる。

 

 

・・・長いランチが始まったで。