ある開業医の話

ある開業医の話 ~第四部・新しい朝が来た・完~

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どことなく、アンジャッシュの渡部建に似ている

グッドルッキングガイや。

 

 

上下ドルチェ&ガッバーナでキメている。という事

は、この香水のフレーバーもドルチェ&ガッバーナ

か?

横にいられると思いだす。その香水のせいだよ。

 

 

お前は、瑛人か。知らんけど。

 

 

 

いや、何で個室トイレに乱入しとるんや。

 

 

渡部はおもむろに〔おい、あんま調子乗んなよ?〕

とクンロクをかましてきた。

 

 

カンナちゃんとこのたけし軍団に比べたら、

迫力の欠片もない。

 

 

 

だがオレも、ひとつウエノ男や。オレのお家芸、

コマネチを40%の力で繰り出した。

 

オレは、戸愚呂弟か。

 

 

すると渡部は明らかにひるみ、おもむろに一万円

差し出してきた。

 

 

〔これで、彼女から手を引いてもらえない

だろうか…?〕

 

 

スマートな男や。イヤ、どこがや。こいつが夫人が

ヨロシクやっとるステディかいな。

 

とんだ腰抜けやないか。器の小さいヤツやないか。

 

 

これ、まだあいつにもワンチャンあるんちゃうか?

知らんけど。

 

 

 

トイレから戻ると、夫人がスッキリした

顔をしている。

 

 

『あ~、やっぱ悪口言うとスッキリするわ~♡』

 

 

長い夫婦生活、お互い適度に発散するのも必要って

事か。

 

 

 

溜め込むのが一番の毒や。どこで噴火して修羅場に

なるか分からへん。まあ今日はオレもエエ仕事した

、て事でいいかな?

 

 

いいとも~!

 

 

お前は、タモリか。森田一義アワーか。

 

 

 

『じゃあ、帰りましょうか♡』

 

 

まあちょうどエエ時間やしな、ほな行きますか。

オレとした事が、トイレ行った時に会計するの

忘れてたわ。これは再指導案件やで。

 

 

まあエエか、と思いボーイに声をかけると、

【お題はもう頂戴してますが?】

 

 

お前は、大喜利か。お代や。

 

今すぐボケてくれてもエエんやで?

 

 

 

・・・しかし誰や?

 

 

と思った矢先、何者かの視線を感じた。柱の陰から

渡部がこちらを見ている。目が合った瞬間、頷いて

どっかに行った。

 

 

・・・お前の奢りかい。アピールするとこが

またまたセコいで。それに奢られるオレは、

もっとセコいで。

 

ゴチになります。

 

 

 

しかしやっぱ、女性は肩に力入らへんような穏やか

なタイプがエエわ。

 

まあ実は、そういうタイプこそが本当は恐かったり

するんやけどな。

 

 

 

『では、ごきげんよう♡あの人から過払い金の返還

を、たんまりヨロシクね。』

 

お前は、アディーレ法律事務所か。

 

 

 

そんな事を考えながら、芦屋の街を風と共に去りぬ

 

 

 

~第4部、これにて完~

 

 

次回より、最終章の開始である。

 

 

・・・さあ、いよいよこのコラムも本番やで。