保険診療を始める保険医の先生へ

保険診療を始める保険医の先生へ(その3)

  • 再生回数:440

保険診療を始める保険医の先生へ(その3)

指導準備が佳境に入ってくるとセンセと一緒に質疑応答の練習をしていく。

当然、相手は海千山千や。

簡単な何個か質問をすることで、先生がどれくらい保険を理解してるかくらいわかる。

まー、質問せんでもレセプト見たらわかるけどな。

当然、指導までにセンセも青本をある程度読んできてるけど、ある程度でしかあれへん。

まー付け焼き刃や。

そこから指導に耐えうるくらいまで理解を含めておく必要がある。

でもな、青本はな、行間にしか答えが書いてへんねや。

いっぺん読んだだけでは分かれへん。

保険診療で一番キモとなってくるのは「歯管」や。

正式名称は「歯科疾患管理料」ゆーやつや。

どの先生も毎月、算定してると思うけどな。

これ、一番大事やゆーのに青本で歯管を調べても何にも書いてへん。

で、たまにその歯管の算定をしてへんセンセがおる。

聞くとな、

「歯管とらんかったら初診も1ヶ月で切れてエエやないですか?」とか

「紙だしがメンドくさいじゃないですか?」とか

「指導を控えてるので今はちょっとやめてます」とか

くだらんことゆーとる。

先にゆーておくけどな、きょうび歯管を算定してないこと自体がリスクや。

なんでか?

歯管を算定するということは「継続管理する気でいますよ」とアピールするためや。

今改定で「長期継続管理してくださいね」とゆわれとるのに、歯管の算定をしてなかったら、

保険者通報されたり、指導時に技官に「なんで算定しーへんのや?」ってツメられる可能性が出てくるで。

たまにな、ちょっと青本かじったセンセが

「歯管はな、患者に同意を得たうえで治療計画を立案し、…」とか眠たいことゆーてくるけどな。

まー、間違いやないんやで。

でもな、歯管の本質はそこやあれへん。

歯管を算定するゆーことは継続管理していくことや。

だからそのご褒美として色んなものが算定できるようになる。

例えばな、SPTとかP重防やな。

正式名称は「歯周病安定期治療」とか「歯周病重症化予防治療」やな。

つまり、きょうびPは継続管理していくもんや。

せやのに歯管を算定しーへんかったらSPTやらP重防すら算定でけへんようになる。

今はな、SPTを算定して行ってくださいね。

と言われとるのに歯管すら算定してなかったら

こいつチョケとるな、ちょっといっぺん呼んで懇切丁寧に指導したったらなあかんな。ってなるやろ?

ほかにも機能管理やな。

15歳未満には小機能

65歳以上には口機能

つまり口腔機能発達不全症や口腔機能低下症も歯管の算定をして初めて機能管理できるようになる。

やのにやで、歯管を算定してなかったら、ハナから機能管理する気があれへんって見られる。

でな、ワシ「そんなふうに見られたら損やないか?」て昔聞いたことあるんや。

「僕は患者のために一生懸命治療してますから」とかアホなことゆーてくるセンセがおったな。

それはな、金髪のちびっ子ギャングが「人は見た目じゃない」ってゆーてんのとなんも変われへん。

ええ歳したおっさんがちびっ子ギャングみたいなことゆーてるの聞いたら情けなくなるで。

ほかにもむし歯のフッ素塗るやつもそーやな。

フッ化物歯面塗布処置か、あれもそーや。

歯管を算定してないことにはフッ素すら塗られへん。

つまりな、「歯管の算定を控える」ってゆーことは見た目が悪くなるだけやあれへん。

先細りしていく一方や。

逆にな、歯管を算定してるんやったら「ぼくは継続管理していきます」と宣言してるよーなもんや。

そーやって宣言してご褒美もらっとるのに「初診ていつ切れるんですかねぇ~?」とかこすいことゆーてたら、継続管理するする詐欺か、ってなるやろ?

ここまで読んだら、技官から「歯管はどーゆーつもりで算定してますか?」とか聞かれてるのに、
アホみたいに「患者の同意を得て、治療計画をフニャフニャ」とか眠たいことゆーてたら、マズいの分かるやろ。

そんな薄っぺらいことゆーてたら、どれだけ仕上がりが良くても指導結果はエエのん期待はでけへん。

そーじゃなくて、「継続管理をしていくのに必要なもので、…」と答えると、

お、このセンセ、分かっとるんやな。ってなるやん。

せやのに、アホな技官が「歯管のカルテ記載が少ない」とかいちびったことゆーてきたらガックリくるけどな。