指導への心構え

技官とは ~その3~

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ここで、そもそも「技官」とはどういう存在かおさらいしておきたい。

 

定義としては、「人々の健康を守るため、医師免許・歯科医師免許を有し、専門知識を

もって保険医療に関わる制度づくりの中心となって活躍する技術系行政官のこと

とある。

政策の立案から実施に至る全てのプロセスに関わるんや。

 

ざっくり言うと、デスクワークと会議ばっかの仕事やな。

 

向き不向きがかなりはっきりした仕事やで。

 

まあ「個別指導」においては敵でしかないけど、それなりに大変な仕事ではある。

 

恨みを買うのは当たり前、もはや税金のようなもんやな。

詳細についてここでは控えるけど、脅しのような事もあるで。

 

 

そして、学生時代の友人がいなくなる。

そんなしょーもない仕事すんなよ、て感じや。

普通は、「技官」が身近におったら色んな情報入ってくると思って嬉しいもんやと思うんやけど。

 

あれ、て事は単にオレに人望が無いだけか?元々嫌われてたんか?

そう考えたら、何か余計に切なくなってきたで。

 

 

技官の先輩の話ではずいぶん昔、とある地方にて個別指導に選定された先生が、

地域の歯科医師会の偉いさんやったらしいわ。

 

すると、どこでどう聞きつけたか知らんけど、その先生が弁護士を引き連れて家に押しかけてきたらしい。

 

「何でワシが個別指導受けなあかんのじゃ!」

うん、気持ちは分かるわ。

 

「レセプト返さんかい!」

いや、無理やろ。自分でも訳分らんようになっとるやないか。

 

玄関口でクンロクかましてくるもんやから、ご近所に丸聞こえやしええ迷惑やったらしいわ。

 

それこそこんな恫喝が通用する訳もなく、あえなく再指導になったらしいけど。

 

まあそうは言っても、技官にも「忖度」と思われるような事案はあるけどな。

これは先生方のご想像にお任せしますわ。

 

 

ちなみにオレの場合は、被指導者の先生が大学時代の先輩やった時があった。

 

「どないかせえ」て、とにかくしつこく絡まれる。他の先輩からも連絡が止まん。

 

でも無理なもんは無理やで。

何でこっちが骨折ってまで、リスク冒さなアカンのや。

 

てか、いつまで「学生の先輩」面のままなんや?もうオレらは歯科医師やぞ?

 

タダで技官をこき使おうとは虫が良すぎるんちゃうか?

せめて用意するもん用意してから言ってくれや。

 

おっと、これ以上は言われへん。

これも先生方のご想像にお任せしますわ。

 

指導結果はもちろん再指導の確変突入や。

指導ではこってり絞らせてもらいましたわ。

返還金もがっつり頂きましたで。

 

その代わり大切な先輩を一人失ったわ。

おかげ様で、OB会に行かれへんようになったやないかい。

しかしそれにしても、年逝ってから嬉々としてOBとして参加したがる人って、

なんであんなマウント取りたがるんやろ。

 

まあ、今さらそんな事どうでもええわ。

 

 

一口に「技官」といっても、単にネチネチつついたり恫喝したりしょーもない事ばかりしとる訳ではないんや。

 

いろいろな裏話もあることやし、また続きは別のコラムで。

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