本当に怖い情報提供~その4~

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では、本題の情報提供に戻りたい。

 

通報の危険性は何度かお伝えしているので、今コラムではオレが技官時代に

経験した(元・現役)スタッフからの通報について実例を元に見ていきたい。

 

「架空請求をしている」

「付増請求をしている」

「振替請求をしている」

「二重請求をしている」

 

つまり、「不正請求」についてダイレクトに通報してくるパターンだ。

もちろんケースは多士済々であるが、スタッフにレセコン入力をさせている場合にチクられる事が多い、

というのがある。

 

まあスタッフもそこまで鈍くはないって事や。

毎日入力していたら、ちょっとした違和感に気付くみたいやな。

 

 

それこそ自分が入力した内容が変化してる事に気付いたら、どう思うやろな?

 

という事は、余程信頼しているスタッフでない限りはレセコンに触らせないのが

得策だと思うのだが、診療で忙殺されてつい任せてしまう事はあるだろう。

 

しかし当然、相手を間違えれば自分の首を絞めてしまう事に繋がる訳だから、

適材適所というか、「任せてはいけない」仕事と相手を把握しておくべきだろう。

 

「保険診療」に関わる通報の他にも、厚生局に提供される情報はあるで。

 

・歯科助手に除石させている

・レントゲンのスイッチを歯科医師以外が押している

・歯科技工士が治療している

・院長とスタッフが付き合っている…etc

 

最後のはともかく、厚生局以外が出張るような情報もたくさん提供されてるで。

ちなみに最後の色恋沙汰は、人間関係が簡単に崩れるきっかけになるから要注意やで。

 

芸能界とか見てるとよく分かるわ。天国から地獄とは、まさにこの事やで。

 

 

「人の口に戸は立てられない」とはよく言ったもので、特に身近で内情を

良く知っとるスタッフ程気を付けなアカン話やで。

 

まあ厚生局や保健所への情報提供は日常的にされてる事やから、余程

悪さしてない限りはどうにかなる。いや、どうにかせなアカン。

 

ただやっかいなのはその厚生局や保健所が、スタッフが覚悟を持って提供した

情報をスルーした時やな。

 

ぞんざいに扱われたと感じて警察に走られたら一番やっかいやがな。

ついこないだも、あからさまな内部通報で歯科医師が逮捕されとったな。

人の恨みは恐ろしいで。

 

色恋沙汰、スタッフのえこ贔屓、勉強会など休日の長時間における拘束、

患者のクレーム処理、陰湿なイジメ・・・

 

先生が良好やと思ってても、現場が凍りついとる事はよくある。

何よりも先生が常にアンテナ張って、最悪の事態を未然に防ぐのが大切やな。

 

「スタッフ全員仲が良いです」て豪華な食事やBBQの写真をHPに

乗せてたりするけど、満面の笑顔で写ってるそのスタッフから通報されてる

事実をみると、実に滑稽なもんやで。

 

とにかくスタッフからの通報で恐ろしいのは、「かなり具体的」という事だ。

特に診療内容やレセプトの内容、レセコンの扱いを理解していれば当然だろう。

 

厚生局側にとっては、真偽は指導・監査で調べる事であってその場で

すぐどうにかなる話ではないが、先生にとって致命傷となるネタを

手中に収めたことになるから、難儀な話やで。

 

日頃から人間関係は良好に保っときたいもんやで。

まあこれが一番難しいんやけどな。

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