第1章 家庭環境と学生時代
まずは俺の家庭環境、学生時代を書いていこうと思う。
多少の違いや差はあるが、共通点や共感を得てもらえる部分も多々あるはずだからだ。
そして、それがあっての今があるので、聞いていってほしい。
俺は三代続く歯医者の家に産まれた。
都会生まれ、私立育ち、歯医者の息子だいたい友達、みたいな幼少期~学生時代を過ごした。
俗に言うボンボンだ、いや、ボンボンボンだった。
母親の方が気が強く、モラハラ気味で父親の方が弱いという家庭だった。
俺の母親みたいなモラハラまでは行かなくとも、現代の日本においては大多数の家庭のパワーバランスは母親の方が強いのでは無いだろうか。
そして、幼少期、親の顔色を伺いながら育った子どもは自分の感情よりも親の感情を優先するため、大人になっても自分の感情が分からないと言う人が多い。
俺もそうだった。
自分がどうしたいか?自分が何が嫌いで何が好きか?何がイヤで何が良いのか?それを自分の中で明確に意識できないでいた。
また、自己肯定感が低くなることも特徴だ。
さらに、男女関係においては、毎日1番身近に見る家庭内の母親と父親の関係や、やり取りが自身の男女関係のあり方にも大きく影響する。
要は女にマネジメントされる側であったり、されていなくても、少なくとも女をマネジメントする側でない男の立ち振る舞いしか知らないのだ。
俺はどちらかと言うと、相手に合わせる、気を使うタイプの人間だった。
学生時代から歯医者になってからも、見た目がそんなに悪くなかったので、それなりに経験人数や、交際人数はあった。
でも内心、めちゃくちゃ自分に自信が無かったし、付き合ってもいつもフラれてばかりいた。
たまに、めちゃくちゃ自信のある男がいたが、俺からしたら、どうやったらそんな根拠の無い自信が持てるのか信じられなかったし、それと同時に羨ましくもあった。
だが、みんなも振り返ってみてほしい。
やたらと自信のある奴らの方がモテていたはずだ。
そういう奴らは女の子をおちょくったりいじったりしていたはずだ。
女の子は嬉しそうにキャッキャッしていたはずだ。
女の子に自転車をこがして自分は後ろに座っていたはずだ。
そして、そういう奴に限って横にいる女の子は可愛かったはずだ。
根拠のない自信を持っていて、女をいじったり雑に扱えるヤツがモテる。
なんとなく気づいていたが明確に意識する事は当時は無かったし、世の中の恋愛に関する情報は、とにかく女の子に優しい男がモテる。
みたいなものだったし、
今でも、
「女が化粧直しに行っている間に会計は済ませろ!」
みたいな情報が溢れているし、
俺を含め、大多数のいわゆる真面目くん達は、そういう不良とか、ウェイウェイしてるような奴を横目に、勉強を頑張ってきただろうし、
そういう恋愛に関する情報を信じて来たはずだ。
今でも信じている人の方が多いだろう。
そして、大人になり歯医者になって、モテシフトが起こり、俺たちがモテる時代が来る、そう思っていたはずだ。
そういう不良とか若い頃、遊んでモテてはいたが、勉強してこなかった奴はモテなくなっているはずだと。
今もそれを信じている奴もいると思うが、言っておく、お前がモテているのはお前自身では無く、金だ。
そして、そういう不良や、若い頃ウェイウェイしていた奴らは今も変わらず、本当の意味でモテている。
そして、相も変わらずそいつらの横の女は美女だ。
なぜこんな話をするのかって?
そこに女マネジメントのヒント、いや、答えが隠されていたからだ。