貧乏歯医者が金持ち歯医者になったわけ

質問箱からの回答セレクト集 4選

岡野純太の質問箱より、
興味深い質問を抜粋して、少しだけ掘り下げて説明した方が分かりやすいものを選んでみました。

早速、いってみましょう。

永久歯列になったため、基本検査を算定して、P重防に行きたいということですね。
これは、ダメです。
P 重防に移行するには、2回目の基本検査以降にしか算定できません。

この場合には、1回目の基本検査を算定して、
スケーリングの算定をしなければなりません。
この場合のスケーリングは50/100での算定になります。

P混検の時点で、乳歯にたいしてスケーリングを算定していますので、
その後は同初診内では100/100のスケーリングを算定することはできません。
ですので、まずは永久歯列期になりましたら

基本検査→50/100スケーリング→基本検査→P重防

という流れになります。

この場合に、
基本検査、50/100スケーリングと基本検査、P重防は
併算定はできます。

基本検査の算定にあたっては、
永久歯が1本以上生えたら算定できますので、
どの段階でP重防へ移行するかは、先生方の判断となります。

これはダメですね。
先程の説明と同様に、
基本検査のあとの、再SC が算定されていません

ちなみに、
2回目の基本検査のあとに、50/100スケーリングを算定して、
3回目の基本検査後に、P重防へ移行することも可能です。

もちろん、4回目以降でも同じです。
小児の場合には、まず基本検査ですが、
成人においては、実態に即して、必要ならば
精密検査にての算定後、P重防への移行も可能です。

ただし、精密検査を算定するならば、
なぜ精密検査なのか?を明確にして算定した方がよいです。

愚問ですが点数が高いからとかは、無しにしてください。

う~ん

そもそも、SPT を算定しているということは
病状安定したから移行したということですので、
歯周外科が出来ないほどの状態で、
SPT を中断するというのは管理ができていないという評価になってしまいます。

患者さんの任意中断により、
重度の歯周病に病状が悪化したということもあるかもしれませんが、
歯管による継続管理を前提に、SPT を算定したわけですから、
初診に戻して歯周基本治療からというのも臨床的にあり得なくはないですが、
算定上ではなしと考えられた方がよいかもしれません。

ですから、
SPT を算定していた時点で、もうSRP は算定できませんので、
SPT に包括されたSRP を実施するのみかと思います。

一部、保存可能な歯にたいして歯周外科を実施した上で、
SPT 算定を短縮して1ヶ月に1回のSPT に包括された歯周基本治療をするか、
か強診をとって月一の歯周基本治療を実施するかが
現実的かと思います。

口腔機能低下症においては、
6ヶ月後以降での口腔機能精密検査による再評価で満たさなくなっても、管理は継続できます。
この管理とは、口腔機能管理と解釈できます。

ゆえに、訪問口腔リハでの算定は続行できます。
令和4年度改定により、
口腔機能低下症の診断により、在宅での訪問口腔リハの算定が、
クローズアップされました。

今後の在宅での算定において、より訪問口腔リハの算定を推していると考えます。
月に4回算定できますので、
在宅での頻度も増やしていきたいとも解釈できます。

ちなみにもし、口腔機能低下症の管理を中断するようでしたら、
訪問口腔リハでなく居宅療養管理指導のみでの算定になります。

訪問口腔リハを算定した時点で、検査、歯周基本治療を包括されていたため、
その後のP処は算定不可と考えます
訪問口腔リハでは、初回に歯周基本検査を実施することが必要なのです。

訪問口腔リハと居宅療養管理指導は同一月に算定はできません。
つまりは、
同一月でなければ交互に算定は可能と考えれます。

ただし、そのような交互に算定するような
変な算定はあまりないとは思います。

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