技官サイドから見た【指導】

個別指導の選定事由~続・⑤~

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補足として、集団的個別指導を受けた翌年もレセプトの平均点数が都道府県平均点の上位4%にランクされるとその翌年の個別指導の対象となる。

 

 

ただ、高点数だけを理由に個別指導を実施しないところもあるで。まあ、どこぞの県では月の総点数が○○万点を超えた時点で個別指導に自動的にGO!て話もあるけどな。

 

 

△△会は互助会ちゃうんかい、これじゃただの足の引っ張り合いやないか。

 

 

 

そして、そういうところは得てして未入会の先生には厳しいもんや。

 

 

材料屋を足止めしたりレセ通さんかったり開業に口出したり・・・おっと、これ以上は言われへん。郷に入りては郷に従えって事でよろしいか?

 

 

 

ここで一つ。

 

 

通常、個別指導を受けた翌年と翌々年、つまりは単純に指導を受けてから2年間は集団的個別指導も個別指導も受ける事が無いんや。

 

 

まあ、猶予期間が経過すれば、その後も高点数で上位8%以内であれば集団的個別指導を受ける事になるで。

 

 

逆に言えば、この2年間はやりたい放題って事や。あんまり声を大にして言われへんけどな、何でもありや。もちろん保険診療のルールを遵守するのが大前提やで?

 

 

 

集団的個別指導に話を戻そう。これを受けた後、何が一番アカンかと言うと・・・答えはもちろん萎縮診療や。

 

 

 

分けて説明すると、前述した集個でいえば、それに選定された先生方が最も恐れる事がある。それは・・・もちろん個別指導に移行する事や。

 

 

つまりはその先生方が平均点を下げる萎縮診療に走る事により、医院の平均点が年々下がる。要するに売り上げが下がる。診療規模が小さくなる。レセ枚数が少ない医院はさらにジリ貧になる。良い事なんて何一つない。

 

個別指導に移行しない代わりに、もっと大切なモノを失ってる事になるんや。

 

 

 

そしてもう一つ。

 

前述したとおり、個別指導を受けた後の2年間は絶対に個別指導に選定される事は無い。にも関わらず萎縮診療するなんて、ちょっと何言ってるか分かんない。

 

せっかく苦労して個別指導を受けた意味が無い。いや、萎縮診療してしまえば犬死にもいいところだろう。

 

 

 

保険診療において萎縮診療とするという事は・・・医院の規模が縮小されるか、もしくは相対的に自費率を上げる方向に走るという事だ。自費メインで成り立っている医院は別だ。宣伝広告費に莫大な経費を掛けている分、患者も自費を目的に来院するからな。

 

 

しかし保険診療メインの医院がいきなり自費に舵を切って、日の目を浴びたのを見た事は、オレの経験上ほとんどない。何も個別指導を受けたからといって患者が減る訳ではない。

 

 

先生の治療技術や人柄を信頼して来院されておる患者様を大切にする事と萎縮診療する事は、全くの別物や。

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