個別指導が執行される指定日から起算して約1カ月前に通知が届いてから、被指導者の先生方にとってまさに天国と地獄の分かれ目となる、諸々の準備が開始される。
そして周知の通り、指定日の1週間前にまず対象患者20名、前日に残りの10名が指定される。
以前はおおよそ正午ぐらいにFAXで通知されるのが通例であったが、最近の潮流としては、午前9時あたりに通知される事が多く見受けられる。
当然の事ながら、個別指導の準備は文字通りタイムイズマネーである。従って、特に前日の10名に至っては、この時間に通知されるのはデカいで。
個別指導に関するノウハウが全く無ければ、スタッフ総出で連日徹夜したり、当日の午前まで必死に準備する必要があるかもしれない。
しかしドクター重田も述べておられる通り、指導準備においては、これだけは押さえておくべきポイントというものががある。
そのポイントを理解し、然るべき準備さえしておけば、前日の昼過ぎにはもう片付いているってケースも少なくないで。
苦労して準備した持参物を一つずつ確認しながら、段ボールやスーツケースに封印するのが、締めの儀式や。
万が一金田一、入れ忘れてるような事があると持参物不足で中断、なんて事にもなりかねないから、決して最後まで気を抜かんといてな。
スタッフへの労いも忘れたらアカンで。いくら先生がゴッドハンドを持っていたとしても、指導準備だけは一人で出来るものではないさかい。
その後は、ゆっくりティータイムでも過ごしながら質疑応答の練習や。
要するに、いかに早く仕上げるかがカギとなってくるという事だ。
早く終わればみんな喜ぶ。何よりも、先生ご自身の心が幾許かは軽くなる。
ゆっくり休んで本番を迎えられるかが、重要なミッションやな。
・・・そして、いよいよ当日の朝や。本番を迎えた先生からご連絡を頂くと、前日生じたせっかくの余裕がウソのように消え去っていると感じる事が多い。
電話の向こう側で、ガチガチに固まった先生の姿が容易に想像できるくらいだからだ。
気持ちは分かるが、先生が出来得る事は既に全てコンプリートや。
後は腹括って覚悟を決めて臨んで頂ければ、恐れている最悪のケースは、免れますから。
それとは別に、軽く腹ごしらえもしといた方がエエやろな。
個別指導で一番の難所は、想定外の状況に陥った時だ。特に指示書や納品書などに齟齬があれば、いきなり修羅場を迎える事となる。
そういった状況に対応するため、この2時間だけはいかなる時も頭がキレッキレに働く状態にしておかなければならない。脳ミソにたっぷり栄養を与えておいた方がエエ、て事や。
言うだけなら簡単だが、これから個別指導に臨まれる先生方は、もれなく食事が喉を通らない状況に陥る事が多い。
気持ちは痛いほど分かる。
しかし【腹が減っては戦ができぬ】という言葉通り、たとえおにぎり一つでもいいので、少しでも口にしておいて頂きたい。