療養担当規則に則った【カルテ】とは?

療養担当規則に則った【カルテ】とは?⑪

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⑦歯科衛生士が実地指導を行う場合、カルテには歯科医師が歯科衛生士への指示内容等の要点を記載し、指導を行った歯科衛生士は業務に関する記録(患者の口腔内の状況、指導内容、実施時刻、担当者の氏名等)を作成する。

 

指示した歯科医師は歯科衛生士の報告を受け指導内容を確認し、患者には文書提供をし、その写しをカルテに添付する。

 

 

別コラムにも書かせて頂いた通りやな。

 

 

 

⑧各種検査を行った場合は、その結果を忘れずに記載しなければならない。

 

 

なぜなら、検査結果の記載が無ければ、それは未実施として扱われるからだ。後から「しました」、てゴネても無駄や。後の祭りやで。

 

証拠が無ければ全ては水泡と帰すから、検査結果の記載は絶対に忘れてはいけない。

 

 

 

ア)歯周病検査では、P病名の歯牙全部の検査が必要である。省略はできない。患者ごとに治療後適切な期日をおいて検査を実施する。

 

地域によってこの【適切な期日】の扱いが違ったりするから。ご自身の地域の特性(これのみならず)を把握しておいて頂きたい。

 

 

イ)S培が(+)で根充が出ていることがあるが、検査結果と処置内容が矛盾しないようにしなければならない。判定した日の記載も必要や。

 

 

ちなみに、S培=細菌簡易培養検査 とは、

 

Ⅰ.感染根管処置後の根幹貼薬期間中に行った場合、1歯1回につき算定する。必要に応じて複数回算定できる。(病名は「Per」「Puエソ」「Puエシ」)

 

Ⅱ.検査結果はカルテに記載するか、検査結果が分かる記録を添付する。

 

Ⅲ.微生物学的検査判断料は細菌簡易培養検査に含まれ、別に算定できない。

 

 

とあるにも関わらず、「検査方法」の記載がないと難癖を付けてくるケースもある。

 

記載事項に無いにも関わらず。検査方法を口頭で淀みなく答えているにも関わらず。

 

ここまでくれば、単なる嫌がらせやで。まあ要するに、「臭う」算定項目って事やな。

 

 

ホンマ嫌になるで。

 

 

 

⑨エックス線は読影所見を記載する必要がある。

 

 

まずはパントモについて。

 

 

当然、歯周疾患に対する基本検査や精密検査の結果と比較した内容を記載する必要がある。

 

他にも必要事項はあるが、詳細はドクター重田の書籍をご参考にして頂きたい。

 

読影不明のものは、取り直しをしなければならない。例えば小児のパノラマ撮影時、じっとできなかったために不明瞭な像になった経験は、多くの先生にあるはずだ。成人にしても、個別指導においてこういったケースはそもそもの診断基準を満たしていないと判断され、自主返還の対象となる事から注意が必要だ。

 

逆に鮮明過ぎても、「ここのどこにカリエスがあるんだ?」とか何とか難癖を付けられる原因になるで。ここは行間を読んで欲しいところや。

 

 

そして続いてデンタルや。特に、加圧根充後は「根尖まで緊密な根充を確認」等の診断の記載が必要だ。

 

どれだけ緊密な根充をしていても「これのどこが緊密なんだ?」とツッコミが入るくだりは、落語にオチが必須なのと同様に、彼らのお決まりのオチや。

 

全然面白くないだけに、ぜひ落研からやり直して欲しいもんやで。

 

 

補足として、個別指導で返還が求められるのはあくまで「診断料」や。わざわざ余分なモンまで返還しないように気を付けてな。

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