⑩投薬の前に服薬歴や副作用の有無を確認し、記載する必要がある。投薬は処方箋を出す場合であっても処方内容まで記載しなければならない。
投薬・注射・麻酔・特定薬剤等は、薬剤名、濃度、規格単位、実際の使用量等を記載する。
例)内:アモキシシリン250mg
1日3回毎食後 4日分
頓:アセトアミノフェン錠300mg
疼痛時1錠 2回分
⑪診療上行った治療行為は、その点数が算定できる、できないに関わらず必ずカルテに記載する。例えば、SRPなどの歯周基本治療や処置で浸麻を行っても算定できないが、カルテには麻酔を行った旨と使用した薬剤名、使用量を必ず記入する必要があるで。
これはミニにタコの話やな。CRや抜髄など他にも浸麻の記載が必要なケースもあるさかい。
この浸麻の記載が無かったためにそれらの処置が指摘事項や返還対象になるケースもあるから、要チェックやで。
ア)手術に浸麻をしても原則として手技料を算定できないが、麻酔薬材料は算定できる。カルテには必ず記載する必要がある。点数化されていない行為の使用薬剤についても記載する。
イ)手術料を算定していて、その後に浸麻の記載がされている場合があるが、当然手術の前になる。
・・・分かっとるわ!という話だが、事実としてこのテレコでハネられるケースがある。
例えば、歯周基本検査の後にスケーリングするのは当たり前の話過ぎて例えに出すのも失礼に当たる話だが、何らかの操作ミス等で【スケーリング→歯周基本検査】の順で記載されてしまう事がある。要するに、そうなったらアウト!て事やな。
掃除後に指でサッとほこりを掬いあげ、「いつも綺麗にお掃除してくれてるわね~」てかわいがる姑みたいな話やがな。
そして、SRPに対してだけでなく、CRや抜髄など他にも浸麻の記載が必要なケースもあるさかい、要チェックやで。
⑫処置や手術などには、使用できる略称が多くあるので活用するとエエで。レセコン使用者には、もはや死語って話やな。診療報酬改定時には、略称名が変わる事もあるので念のため確認しといてな。
ちなみに、自分で作った略称の使用は出来へんで。
木村拓哉を「キムタク」て略称で呼ぶのはエエけど、「キムタック」て呼んだらアカンみたいなもんか。
知らんけど。
⑬一つの行に一処置の記載が原則やで。処置が異なる場合は、行を変えて記載する必要があるんや。くどいようだが、ここで重要なのは、空行を作らない事だ。
⑭難抜歯加算を算定する場合、歯の状態を記載しといてな。
例)根の彎曲 骨の癒着 など
単に長く時間がかかって根を分離して抜歯した場合や、高血圧、B型肝炎など全身症状との関係で抜歯が難しいという場合は【難抜歯】にはなれへんで。これもミニにタコやな。
昔個別指導で対峙させて頂いた先生が、ゴニョゴニョ「難しそうだったから・・・」なんて言ってたから、月に代わってお仕置きしたのを思い出すわ。
保険請求できる【難抜歯】の定義は、「歯根肥大、骨の癒着等に対して骨の開さく、または歯根分離術等を行った場合」「根の彎曲、強度の圧偏、根の開大等で骨の開さくまたは歯根分離を行って、抜歯をした場合」となっているから押さえといてな。
あと、外科処置は絵を描くのをお忘れなく。ザ・ファブルの佐藤アキラみたいな画伯でもエエ。絵が描かれているという「事実」が重要なんや。