悪夢の院内運動会

悪夢の打ち上げ㉜

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どうやら診療が終わり次第、C先生の医院へ馳せ参じなアカンようになったみたいや。

 

 

 

・・・なんでやねん。

 

 

己の心の叫びが聞こえてきた。んなもん、無視したらエエ話やないか。

てか、用があるんならそっちから来訪するのが筋ってモンちゃうんか。

 

 

それはさておき、いちゃもん付けるのはオレが何かしたって証拠を挙げてからにして欲しいもんやで。

 

しかし、「疑いがかかった時点でアウト」状態のC先生は、それどころではないらしい。

 

 

従って、わざわざ召喚された挙句に事情の説明をさせられるみたいや。

 

一体全体、オレはどういうキャラになっとるんや?

 

 

 

厄介な人間のタイプの一つに、気に入らん人間がおったら周りの人間全員にある事ない事吹き込もうとするヤカラがおる。

 

目的は、外堀を埋めてその人間を排除する事や。自分の手を汚さずに。

 

 

こういう厄介な人間が歯科医院のスタッフに紛れ込むとややこしい。決して広い世界ではないだけに、洗脳されて良いように転がされるスタッフもおる。

 

その結果こじれた人間関係やバランスの崩れた医院に一切の責任を持たず、ただ単に自分にとって居心地の良い空間を作る事だけしか考えていないもんやから、タチが悪い。

 

まあ、メッキはいつか剥がれるもんやけどな。それにしても、サイコパスってヤツはいつどこに潜んどるか分からへんもんやで。

 

 

要するに、こういうヤツみたいにオレの事もある事ない事吹き込まれてるんちゃうか、という気持ちに苛まれてきた。

 

本来ならどうでもエエ話やけど、今回ばかりは少し勝手が違う。

 

 

よく考えたら、オレが何かしたという明確な証拠は無いものの、逆に何もしていないという明確な証拠も無い。

 

 

これ、もし向こうの出方一つで裁判になってしもたらどうなるんや?オレは被告人として扱われるんか?

 

 

弁護士の小畑先生に聞きたくなってきた。

 

 

 

しかしそれにしても運が悪い時は、とことん事が悪い方に進む。まあ人生、そういうモンか。

 

中山美穂の【ツイてるね、ノッてるね】が脳内を駆け巡る。まさしく真逆の気分やで。

 

 

 

そんなこんなで、本日の診療は終了した。本来なら昨日の疲れでグロッキーになってるはずが、余計な緊張感のせいで一日中目がバッキバキやったで。

 

 

 

<よっしゃ、須藤。行くで。>

 

 

どうやら院長が付いて来てくれるみたいや。

 

 

 

「はい。一刻も早く行って、さっさと済ませましょう。」

 

<お、やる気十分やないか。これなら心配なさそうや。>

 

 

・・・どうやらオレが逃げると思ってたみたいや。一緒に来てくれるというよりは、強制連行されるノリやで。

 

 

・・・まあエエ、何かあったらみんな道連れですからね。

 

 

そんな物騒な事を考えているうちに、C先生の医院の前に到着した。

 

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