Column


「じゃあ問題大アリですねぇ」
いや、あんたの医院だろ、人ごとみたいに言うな。
「とりあえず、今からでも用意して貼ろか」
「何を貼ったら良いか分からないさぁ」
言うと思った。酔っ払いと話をしてもイライラするだけだ。
とりあえず、上原さんと作業を進めよう。
「院内掲示物は施設基準の届け出とリンクしてるところでもある。それに見合ったもんを掲示しとかな、アイツらうるさいんや」
「施設基準、たくさんありすぎて何貼ればいいか分からないさぁ」
「〇〇協会、入っとるか」
「入ってますよ」
「そこから施設基準のシール、貰ったやろ」
「えー、そんなの知らないさぁ」
「保険改正のときくらいに送られてくるやろ」
「もうだいぶ前のことだから捨てたかもしれないさぁ」
「ホンマか、とりあえず、週明けに〇〇協会に連絡や。シール、余ってたら、送ってもらうようにするんや、エエな」
「そうしましょうねぇ。でもなかったらどうすれば良いですか」
「ワシ、ナンボか余分に持っとる。それを次来たときに持ってくる」
「助かりますねぇ。じゃあ、そうしましょうか」
この上原さんは〇〇協会に連絡する気がサラサラないのだろう。
「とりあえず、あとはレセコンのチューニング作業や」
「レセコン触れるスタッフ、呼んできてもらってよろしいか」
「ちょっと待ちましょうね」
そういってスタッフルームにいるドクターや、事務の人間を呼んでくる。
総勢で5名だ。
と、いうことはレセコンは5台くらいあれば一気に2号所見整理作業は進むということか。
個別指導準備で1番のボトルネックは2号カルテ所見整理になる。
ここをいかに早く終わらすかでオールナイトなのか夕方上がりなのか、決まってくる。
ワシもできればオールナイトは避けたい。
以前はいくらでもオールナイトできたが、今はもうそれができなくなっている。
それを避けるためにはヒット率を上げ、2号所見整理作業を早く終わらすためにレセコンのチューニング作業が必要になってくる。
「とりあえずワンクリックで所見整理ができるように段取りしとく。だから今からいう患者、皆で手分けして所見整理、していってくれへんか」
「あのー」
儀間先生が質問してくる。
「なんや」
「私ら、ちゃんとカルテに書いてあるさぁ。なんでまたやらないといけないのぉ」
「どこがや、レセコン見てみ、骨組みしかないやないか」
「ちがうさぁ、これ、ほらぁ、書いてあるさぁ」
そういって手書きのカルテのほうを見せてくる。
これでは先が思いやられる。


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