Column

「口腔前庭拡張術とか、下顎隆起除去術、浮動歯肉切除術、Stomもあるやないか」
「知っとる。アレはな、邪道や。王道でもなんでもない、悪目立ちするだけや。ワシは学生時代からずーっと考えとった。歯のない患者には入れ歯以外でなにができるか、って」
「で、」
「カシコやないから何も思いつかんかったけどな、どこぞのスーパーエリートがこれどうや、と言うたんやろ。知らんけど」
「で、その口腔機能低下症のゴチャゴチャした検査、ややこしいやろ。ぎょうさん検査機器買わなあかんし」
「ちゃうちゃう、そのグルコセンサーだけでイケるんや」
「ホンマか」
「よう読んでみ、『咀嚼機能低下、咬合力低下、低舌圧の“いずれかに”該当することを、…』とある。いずれかでエエんや、いずれかで」
「じゃあ、グルコセンサーでどないするんや」
「それで咀嚼能力検査をして、咀嚼能力低下に該当したらエエやないか」
「なんか7つくらいの検査して3つ以上該当せなアカンやろ。大変ちゃうか」
「慣れの問題や。保険医はな、紙出しするのもそう、写真撮るのもそう、大変や、思うのは初めのだけや」
「で、検査して当てはまったらどないなるんや」
「管理料として100点や」
「なんかシケとるな」
「アホ、よう考えてみ、グルコセンサーがなければフルデンチャーの患者は『再診+歯リハ(困難)』しか算定でけへん。てことは51点+124点の176点ぽっちや」
「グルコなんちゃら買うたらナンボまでアップするんや」
「スゴイで、『再診に歯管+機能管理+歯リハ(困難)+咀嚼機能』やから51点+100点+100点+124点+140点の515点や」
「ちょっと暖かくなっとるやないか」
「あ、半年以上経てば歯管に長期加算も算定できるからコレに100点オンして合計で615点や」
「エエな」
「もし“か強診”の届け出を出してたら歯管の長期加算が100点から120点にアップや」
「じゃあマックス635点か」
「そや、半年経つと咀嚼機能140点は算定でけへんようになるけどな」
「その時に確変させるんやな」
「確変、確変ってなんやアンタは、すぐに新製したがるんか」
「新製したら売り上げ上がるやろ」
「デンチャー新製はな、利益率が低いんや」
「どないするんや」
「それはおいおい話そか」


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