個別指導は、学生時代の口頭試問とは訳が違う。
返答によっては監査(保険医停止・取り消し)に繋がりかねんし当たり前の話やで。
各医院、各先生の診療スタイルや算定傾向があるから一概には言われへんけど、
事前のシミュレーション(傾向と対策)は必須やで。
必要書類を揃えて整理するだけでも大変やのに、試験勉強までせなアカンのやから難儀な話やで。
想像しただけでぐったりしてまうわ。
指導当日、先生方がどれだけ準備をしてきたかはすぐに分かる。
特に技官は、対先生に関しては百戦錬磨や。どれだけシミュレーションをしても足りない、
て事は実際に指導を経験したら分かる事や。
まあ、そんな経験したい先生なんかおらんけどな。
準備を万全にしてきた先生や書類に不備が見当たらない場合には、特に指摘する事が無いってのが本音や。
だから事前準備を完璧にできたと思った先生には、少なくとも自信を持って指導に臨んでもらいたい。
ところがそうは問屋が卸さんのが個別指導、いや、役人仕事や。
指摘事項がないんならこっちで無理やり作る。無理やりや。
政治家はスキャンダル起こすと、聞いてて恥ずかしい言い訳をべらべら並べるやろ?あれと一緒や。
あほらしいのは技官本人がよく分かっとる。そんなん百も承知や。
だから、理不尽やと思っても2時間きっちり付き合ってな。
先生にとっては無事終了するのが一番なんやから。
歯管や衛実の難癖であったり、パノラマの所見が足らんだの外科後の抜糸がないだの。
言いだすとキリがない。それくらいいくらでもあるんや。
ただ逆に言えば、こんな小舅じみた事ばっか言ってくるのは少なくとも不正請求はない、
と捉えられてるとも言えるから、技官の機嫌を損ねんように質疑応答すればええわ。
となれば、あと技官のする事といったら、不当請求をなるべく多く挙げる事やな。
これは、事前の準備で可能な限り回避する事ができるから、ぜひドクター重田を参考にして欲しいで。
オレは昔、事細かにびっしり記載されている歯管の紙をみて、「書き過ぎや!」て思わず言ってしまった事
がある。今思い出してもあほらしいし恥ずかしいで。
それはさておき、技官の常套手段として「挑発」めいた事を言うってのがあるな。
これも千差万別やけど、オレの場合100%成功してたのがキレイな、めっちゃキレイな
根充のデンタルみて、「先生、これのどこが緊密なんですか?」て一言やな。
真面目な先生ほど、勉強してる先生ほど、そしてプライドの高い先生ほどここで躓く。
言いたい気持ちはよく分かるで。こっちだって「うわ、めっちゃキレイやん!」て思ってるんやから。
でもな、これは最早あるあるネタと化しとる。「以後、注意します」でもなんでも適当に
相槌打っといたらええんや。個別指導では学問的な話は一切いらん。
青本や。賢くてプライドの高い先生はすぐ噛み付いてくるから要注意やで。ええか、たった2時間の辛抱やで。
他にも挙げればキリがないほど、挑発ネタはある。誘導尋問と言い換えてもええかも知れんな。
警察官と一緒や。冤罪になってもお構いなしや。
あいつらにとって欲しいのは「成果」やからな。先生方のその後なんか
どうでもええ、てのがあいつらの本音やで。
保険診療のルールの周知徹底を教育的に指導するって目的が聞いてあきれるで。
絶対、挑発に乗ったらあかんで。締めでミスってたら、どうしようもないからな。
あと、指導最終盤の気が緩みがちになった時、「先生は患者のためを思って診療してるんですか?」
「くれぐれも患者をみて治療して下さいね」とかも要注意やで。
プライドというよりは、自分の歯科医師としての生きざまを否定されてる気分になる。
でもな、保険医返上でも考えてない限りはアホな事考えたらアカンで。
