改めて「技官」という職に就いとる先生方は、実に多種多様なもんやで。
特にこれから令和の時代、技官にも新人類が生まれてくるかもしれんな。
まあそれは今後のお楽しみ、て事で。
くれぐれも開業医の天敵になるような、ややこしい奴が増えへん事を祈っとくわ。
技官のタイプについては、最初のコラムで述べた「良い」「悪い」はもちろんやけど、
さらに配属先の地域によってもそのカラーが違ってくる。
すなわち同じような強いクセを持った技官でも、その「地域」によって
染まり方が変わってくる、より一層色とりどりって事やな。
先人達に築かれた、いわゆる「地域ルール」ってのもあるから、 「郷に入りては郷に従え」て感じやわ。
これに関しては都会の人間が田舎に移住した時、その土地のルールに従わずマイルールを貫いたがために
、村八分にされるのとよく似ている。
その土地の人間の言う事に対して、納得いかない事であっても、せめて聞いたフリを
しておけば上手くやり過ごせるのだから、下手に意地を張らない事やろな。
よそ者はどこまでいっても所詮よそ者やで。
なら、本音は上手く隠して適当にあしらっておくのが、利口なやり方と思うんやけど。
しかしまあ、そのうちそこに染まっていくんやけどな。
これは歯科医師会や、患者に関しても同様の事が言えるだろう。
本題に戻るが、これはほんま各地域によって違う、もちろん各々のクセも関係してくる事やから、
先生方には自分の地域ルールをきっちり理解しといて欲しい。
そして合わせなアカンとこはとりあえず、いろいろ呑み込んだ上で合わせとけばええと思うんや。
有事に備えて、てのもあるけどその方が生きやすいやろ?
地方ほどいらんちょっかい出して、足引っ張って、それを生きがいにしとる奴が多いからな。
技官も公務員やから四角四面のキャラの方が攻略しやすいんやけど、残念ながらそうは問屋が卸さへん。
ここで一つ、技官の歴史を辿ってみよか。
技官を「 指導医療官」としてみていくと、昭和56年の設置から平成20年の地方厚生局へ
移管されるまでの間、いわゆる「技官非設置県」と呼ばれる地域では、県の医師会・歯科医師会の
社会保険担当理事や、推薦を受けた役員OBが中心となり、審査、指導の職を兼ねる習慣になっていたんやな。
地方厚生局へ移管された後もしばらくの間は、あまり実態に変化がなかったんや。
これは一概には言われへんけど、これらの「非設置県」の一医院当たりの請求額が高くなる、
あるいは他県では認められない項目が算定可能となる等の傾向があったんやで。
要するに、この非設置県の場合、審査自体が甘くなるって事やな。
こうなると俄然、こういった地域の歯科医師会に入会している先生方にとっては、有利に事が運ぶよな。
つまり、昔はそこにより強い繋がりがあった、て事や。
「忖度」だって、当たり前のようにあっただろう。
そして今現在も、この名残りはある。
よりリアルな話は、改めて別の機会にさせてもらうわ。
