指導への心構え

個別指導の変化 ~その2~

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「指導対象患者の通知」

 

これに関しては、以前は医科・歯科ともに指導日の4日前に15人分、指導日の前日に15人分やったんや。

 

こうして書いてるだけで、背中が汗びっしょりになるで。

最近の個別指導を一度でも経験した事のある先生なら、いかに絶望的な内容か骨の髄まで理解できるだろう。

 

こんなもん、文字通り時間が全く足れへん。普通に考えても無理筋やろ。

 

厚労省の目的はもちろん、カルテを中心とした持参しなければならない資料の改ざんを防止する事や。

つまり技官は、個別指導に選定した時点で被指導者の先生を、詐欺師と疑ってかかってる訳や。

 

そら、個別指導が検察官の取り調べみたいになるで。

最初から犯人と決めつけて筋書きを作っとる、てアレと一緒や。

 

 

ちゃうねん、こっちは技官様・事務官殿が、見やすい綺麗な資料を用意しようとしとるだけや。

 

そして指導して頂きやすいように準備・整理しとるだけや。

 

この日程で対象患者の通知されたら、こんなもん、まともな診療ができる訳ないやないか。

 

アポ調整したらまず、売り上げが下がる。

医院を閉めたら、激痛に襲われた急患もみられへん。

 

要するに、治療の質の担保がでけへん、て事や。

患者がよそ行ったらどないしてくれんねん。

 

患者に良質な医療を施す、て療担規則に則って仕事できませんわ。

そっちが規則を破らせてどうすんねん。

 

ちなみにこれは、元々2008年の通知で改悪された内容や。

ずっと何とか耐えてきたが、「これでは徹夜で準備しても間に合わない」

「準備期間が短すぎて、資料不足等の理由による個別指導『中断』発生の原因となる」

「診療時間を削らざるをえず、良質な医療が提供できなくなる。」

など、現場から多くの声が寄せられるようになった。当たり前や。

 

これは不正防止ではない。単なるイジメや。

さすが役人、国民をイジメるのが趣味の連中の考えそうな事やで。

こんな奴らにデカい顔されると思っただけで、はらわた煮えくりかえる気分になるわ。

 

まあそれはそれとして、結果的に対象患者の通知は、指導日の1週間前に20人分、指導日の前日に10人分となった。

 

これも実にデカいで。かなり精神的にゆとりを持てるようになった。

 

いや、ちゃうちゃう、アカンがな。

前日に10人やで?徹夜作業に変わりはないやんけ。

 

こんな妥協に惑わされたらいかんわ。まやかしや。

 

ほんまやったら、せめて1週間前に全員分通知されへんと、納得できん話やで。

 

これで改善してやった感出してごまかす厚労省も気に入らんけど、それでも、先人のおかげで負担は

だいぶ減った、て事やな。

 

ひとまず感謝して、気を落ち着かせよ。

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