では、話を戻そうか。
以前のコラムで述べた、個別指導における「忖度」とはもちろん、
それを受ける事が出来る先生だけでの話やで。
何でもそうやけど、あま~い蜜を味わえるのは、限られた人間だけや。
よく言うやろ、「生まれた時点で宝くじに当たったような家庭環境」、て。
そういうとこで生きてきた人間は、他の誰よりも強運の星の下に生まれとるんや。
とってもラッキーマンやで。
ちなみにオレ達もこの日本に生まれた時点で、すでに宝くじで何十回も1億円当てたようなもんらしいから、
日本人は皆、とってもラッキーマンやで。
ひとまずは、この強運を享受しようやないか。
要するに運も実力のうち、てやつやな。
強運な人間を羨ましがってたところで、何の意味もあれへん。時間の無駄や。
そんな事よりも、個別指導に選定されたならば、自分の出来得る事を最大限、
時間の許す限り遂行するしかないんや。
恐らく大多数の先生方にとって個別指導とは、経営的な問題を除けば
歯科医師人生の中で、最も難儀なイベントになるんやさかい。
巷の噂ってのは、そのほとんどに背びれや尾びれが付いて回る話やけど、
個別指導に関しては案外そのままや。
もちろん言い過ぎやと思うような場合もあるが、的を射た話の方が多い。
だって、過去には自殺者が出とるんやで?
そら、まともな状況で臨めるものではないことだけは間違いないやろ。
ただ確かに自殺はやりすぎや、どう考えても。
精神的に追い詰められてどうしようもなくなる気持ちは痛いほど分かる。
でもな、技官ごときに人生狂わされてどうすんねん。
ただ、オレが技官として個別指導を主導してた頃は、こっちとしては別に
警察署での密室の取り調べみたいな、異様な雰囲気を作ってた覚えはないで。
どちらかと言えば、被指導者の先生が緊張し過ぎて固まってしまって、
自分からまともではない状況を作ってたように見えたけどな。
そら不正や著しい不当な請求があれば見過ごすことはできへんけど、
オレは基本的には「保険診療のルールの周知徹底を図るための教育的指導」、
て個別指導の本来の目的に則って懇談形式でしとったで。
まあ自画自賛するやつにロクなのはおらん、て言うけどな。
オレはそうじゃないと信じたいけど。
・・・だから個別指導だけは、やりすぎなくらい周東な準備が必要なんや。
あ、それはソフトバンクホークスか。周到や。
そんなくだらん事はどうでもええけど、「技官」についてさらに見ていこうか。
「いじめっ子」出身の技官は、もちろん嫌な奴らやけどシンプルや。
とにかく分かりやすい。だから攻略法も立てやすいんや。
しかし、以前も述べたようにクセが強いのが技官や。
根性がねじ曲がっとるような性格の奴らも多い。
例えば個別指導は、持参物と照らし合わせたうえで保険診療のルールの
指導を行うものであって、それ以外の部分を見るものではない。
要するに、余程の事がない限り先生の態度にケチをつける権利はないんや。
余程ってどんなもんか、て?まあ、ミナミの帝王の登場人物みたいなもんか。
肩で風切って踏ん反り返って顔芸かまして。
ショッキングカラーのスーツ着てセカンドバッグ持って来るような感じや。
いやそんな奴、街中にもおらんがな。
つまりまあ、いちいち鼻に付くイキったタイプって事や。
・・・「技官」の方がな。
詳しくは、また次回のコラムで見ていこか。
