技官とは ~その8~

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そういえば今はどうか知らんけど、昔は技官が直接医院に

お邪魔する機会があったんや。

 

医院にお邪魔するといったら「監査」を想像するけど、

それとは違う、別腹や。

 

 

イメージ的には医院の「見学」ってとこやな。「内偵」とはちょっと違う。

なぜなら技官は公務員やからな。

 

お上の指示以外の余計な行動は起こせへんもんや。

お上も自分の指示以外のもんは期待してへんからな。

 

ここらへんが何とも公務員、て感じや。

 

役所へ所用で行った時、必ずと言っていいほど職員の体たらくに

イライラさせられるけど、こと技官に関してはこの体たらくが

良い方に奏効する事もあるから、世の中分からんもんやで。

 

 

これは政治家を見ているとよく分かる。

どう考えてもクロやのに、シロと言きって切り抜ける。

 

いつの時代の言い逃れやねん、と突っ込みたくなるが、個別指導では逆に

このような体質が、被指導者を守る事にも繋がる。

 

よく「個別指導を経験してから、政治のニュースを穏やかな気持ちで

見れるようになりました」て言わはる先生がおる。

 

これは個別指導を経験して初めて分かる事やけど、裏を返せば要するに

何とか「言い逃れ」が可能な場合もある、て事やで。

 

もちろん無理な場合も多いけど、これについてはこの辺でご勘弁を。

あんまりここでは喋られへん話やから。

 

で、どういった内容で医院に出向くかと言うと、オレの知る範囲では

レセプトで著しい「傾向診療」や「過剰診療」が疑われた時やな。

 

例えばFOPがやたら多い医院とか。

全顎FOPを算定して、且つそれが数十人に及べば、疑問の目で

見られる訳やな。

 

「ほんまに全顎やっとるんか?」てな。

技官はそういう目でレセプトを見てるんや。

最初から、疑いの目で

 

そしていざ、医院に乗り込む。

抜き打ちじゃなく、ちゃんと前もって連絡するで。

個別指導でも監査でもないから、もちろん先生の都合の良い日時を選べる。

 

ただし、その疑いのかかった治療が施される日に。

そして、診療の現場を「見学」する訳や。

 

レセプトの実態に合った処置を、辻褄の合う時間内で施しているかを。

 

一応技官も歯科医師や、切開してすぐ縫合するだけとかの、

ごまかしは通用せんで。

 

ただし、治療のクォリティーはどうでもええ。

技官にとってはあくまで、いわゆる「青本」通りであれば

何の問題もないんや。

 

だから、その青本の内容を時間内にこなせばええだけや。

そうすれば、「分かりました、よくできてます。何の問題もありません。」

て感じでちゃんちゃん、や。

 

果たしてお前らに治療のクォリティーが分かるんか?て話でもあるけど。

 

こんな感じで技官が「見学」に行く事はあった。

最初に言った通り今もあるのかは知らんけど、事前通知もあるし

クォリティーは関係ないから、万が一当たっても何の心配もいらんで。

 

「青本どおり」に処置できさえすれば、やけど。

 

あと、くれぐれも「患者のため」にちゃんと治療せなアカン。

 

患者はただの作業としての治療されてたら、分るもんやさかい。

普段の診療でも、何かと敏感やろ?

 

 

家族のフリしてくるとか、抜き打ちとかも聞かん訳じゃないけど・・・

まあどっちみちそんな心配いらんやろ。

 

色んな意味で、普段からアンテナ張っとけば

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