晴れて開業を迎え、暇なような忙しいような日々が始まりました。
実際に開業してみると、今まで勤務医のときに普通に算定していたことに、なぜかブレーキがかかってしまいました。
スケーリング後の検査は、どれだけの期間空ければいいのか?
SRP後の検査は、どれだけの期間空ければいいのか?
などなど
当たり前のことでも、一つ一つ疑心暗鬼になってしまっていました。
新規開業では平均点数を気を付けなければいけないという、根拠のないアドバイスがあったからです。
開業時は、どうしてもすべてが初診の患者さんですので平均点数が上がってしまうのは仕方のないことです。
患者さんが少ないこともあり、予約は取り放題な事態です。
どんどん、予約が埋まらず暇になってしまうと怖なり、予約を埋めていけば実日数は4-5日に平気でなってしまいます。
当然、月の平均点数は1500点以上は萎縮診療をしていてもいってしまいます。
知り合いにその点数を不用意に言ってしまいましたら、そんな高点数だと個別指導だぞ!と脅されてしまいました。(本人はそのつもりはないと、今は思います)
…私は、ビビってしまいました。
より、萎縮診療に走ってしまい1日一人平均点数は今思えば、さんさんたるものでした。
しかし、暇になってしまいますので予約は以前のように実日数は高止まりのままでした。
「貧乏暇なし」
その言葉が、しっくりする感じでした。
私のためにある言葉とも思えました。
開業ってなんだろう…
高点数だと個別指導か…
怖いなぁ…
今の私なら言ってあげたいです。
「いやいや、新規開業は必ず新規の個別指導に呼ばれるよ」
無駄な、時間と機会損失をしてしまいました。
そんな、貧乏な日々を送りはじめてすぐに、様々な事務作業が押し寄せてきました。
産業廃棄物取り扱いの事務手続き。
マニフェスト!?なにそれ??
支払基金、国保連合からの請求時の振込先の指定口座案内
印鑑って、何にすればいいの?実印?
んなわけない!(今の私からの心の声)
どんどん来る謎のお客さん
客1: 駅看板どうですかぁ?
客2: 電柱広告、効果ありますよ!
今の私からの心の声→道案内にしかならないよ
客3: 求人は困っていませんか?
むしろ人件費がヤバイんですけど…
客4: 町内会のものですけど、町内会費お願いします。
はいはい
開業当初は患者さんの診療よりも、お客さん対応や事務手続きで参ってしまいました。
私は、事務関係はほんと苦手でして、辛かったです。
診療にも慣れて、なんとか事務的な事柄も落ち着いてきた頃、
ひとつのストレスがやって来ました。
保健所立入検査
つづく