第 485 回中央社会保険医療協議会 総会の続きになります。
「安心・安全で質の高い歯科医療の推進」ということで、すすんでいきます。
「歯科外来診療の特徴」ということで、例えば、外来診療時に使用する患者ごとに交換、滅菌が必要な器械・器具の例がされています。
歯科医療機関における、一般的にとられている標準予防策ということで、その「リスク分類」に応じて、どのような処理が行われているのかっていうものが示されています。
「歯科初診料、再診料の院内感染対策に関する届出」ということで、令和2年度診療報酬改定においてもまた見直しが行われておりますので、その紹介をされています。コロナの影響もあり、今後も院内感染対策においては強化の必要性を強いられると考えられます。具体的に、予想されることとしましては、今回令和2年度改訂で歯科医師のみならず、職員への研修も初診料の要件に入ったように、外来の内容が少しずつ組み込まれていくかもしれません。つまりは、外来環の内容にはより上位の施設基準の内容の一部が組み込まれるかもしれませんので、気を付けていかなければなりませんね。
「歯科初診料とその加算について」の図が説明されています。初診料は大きく分けて、歯科初診料注1の届け出がないかあるか、病初診の3つに分けられます。病初診は一般歯科には関係ないと思いきや、病初診の保健医療機関との連携にて、比較的簡単に歯地連の施設基準をとることができます。施設基準はとっておいて損になるものではありませんのでいつの日か使うときが来るかもしれませんので、取得可能なものはとっておくとよいかと考えております。
歯科再診料とその加算について、図式で分かりやすいように示れています。歯科初診料と同様に、わざわざ記載してある加算に特別対応加算があります。か強診の施設基準の条件の中にも入っているように、中医協としても必要性を匂わせているのかと考えております。
日本歯科医師会のほうで、令和2年8月に「新たな感染症を踏まえた歯科診療ガイドライン」というものがまとめられており、それについての紹介されています。例えば、手袋、ゴーグルまたはフェイスシールドにおける使用の徹底ですとか、あるいは、患者の治療開始前に消毒薬で含嗽してもらう等々の記載があります。
新型コロナウイルス感染症を踏まえた診療に係る特例的な対応について。歯科で加算となりました、5点がありますが、微々たるものでも値上がりしたグローブ代の足しにはなるのかと思います。もしくは、スーパーで買うお茶代くらいとか…
「小児に対する感染症対策の特殊性を前提とした対策を実施する」といった、その対応について、68億円の予算が組み入れられています。少子高齢化社会から、今後の税金の担い手としても何とかして健康であってもらわなくてはならないと国が考えているとも解釈できます。小機能や小口唇の算定の正当性もうかがえます。
歯科の外来診療の特性を踏まえた、患者にとってより安全で安心できる外来診療の環境の整備を図るということで、「歯科外来診療環境体制加算」というものがありますが、それについて紹介されております。もしかしたら、外来環も件数がマックスになれば、初診料に加えられてしまうのかもしれません。今回の中医協の質疑のなかにも1号からの質問に感染対策は当たり前のことで、これに加算をつけることはいかがなものかとも言われていました。
歯科外来診療環境体制加算の届出医療機関数の推移ですとか、加算の評価体系の推移といったものを示されております。加算点数におきましても、どんどん引き下げられておりまして、いずれなくなっちゃうんじゃないかとも…期は熟した段階で、国のお得意はしご外しがいつか行われるかとも考えられます。費用対効果はあまりにも無さすぎますが、か強診の項目にもありますので、か強診でなければ採算が合わなくなってくるかもしれません。