保険算定部

中医協の動向キックオフ(その6)

第 485 回中央社会保険医療協議会 総会の最後になります。記載してある内容につきましては、独断的解釈を含みますので、その内容が正しいわけではないことを記載しておきます。

「生活の質に配慮した歯科医療の推進等」ということで、
・口腔疾患の重症化予防
・各ライフステージに応じた機能の管理
・歯科固有の技術の評価
の紹介がされていきます。

歯科疾患管理料と、その加算について、このような評価が行われているっていうことの紹介。歯科疾患管理料はう触や歯周疾患に罹患している患者の管理に伴う評価となります。よって、ここに記載されている加算点数を深読みしてみます。

フッ洗は一般歯科も含んだ歯科疾患管理料の加算になります。一口腔に一回限りの加算です。継続管理をするもとに加算していると解釈する点数だとしますと、このフッ洗を算定した時点で、リコール再初診の正統性が失われます。歯清もそうなのかもしれませんが、昔からそうですので今さら正統性といっても理解が得られないからかもしれませんので、わざわざここでフッ洗の記載をしてあるのかもしれません。

エ加を算定したということも、リコール再初診にしづらくなる可能性があります。か強診でしたら、継続管理で十分ペイできますが一般歯科では三ヶ月に一回で、点数も130点ですのでペイしづらい評価点数と考えます。むやみに、リコール再初診時に一般歯科でルーティンでフッ局を算定するのには、何となく違和感を感じてしまいます。

総医につきましては、情共を算定して、医科歯科連携をとっているにも関わらず、総医を算定しリコール再初診となっていましたら、レセプト上でライフステージに沿った切れ目のない歯科医療の雰囲気がでなくなってしまいます。レセプトから診療風景や継続管理の物語がにじみ出るようにできるとよいのかもしれません。

長期管理加算は、リコール再初診を我慢してしなかったことに対する評価とも言えます。リコール再初診と長期管理加算のうち、どっちが得で、どっちが損かということではなく、令和の時代は再診で、長期管理が時代にあっているのではないでしょうか?古い算定方法は目立ちますし、支払基金や国保連のコンピューターチェックにおいても歯周疾患を算定していた場合には、慢性疾患ということで、返戻の可能性が出てきます。舵取りが迫られるのも、令和の時代です。勝ち組になるのか、負け組になるのか、選択は毎日の請求で迫られています。

つづく

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