悪夢の院内運動会

悪夢の院内運動会⑩

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最後の仕事は、成績上位者に授与する表彰状とメダルの用意だ。

 

 

とにかく、面倒臭い事この上なしや。これは雑用じゃない、拷問やで。

 

と、愚痴るのは簡単だ。何か一つでも今後の役に立てば、と相変わらず前向きに捉え準備に取り掛かる。

 

 

洗脳は何も心に隙があるネガティブな人間ばかりになされている訳ではない。

 

ヤル気に満ちたポジティブな人間も、おだててその気にさせれば良いように洗脳する事ができる。いわゆるやりがい搾取というものか。

 

未だにそういうのをよく見かけるから、自分にも子供がおられる方は注意したらなアカンな。知らんけど。

 

 

 

表症状は専門の業者に委託するものとばかり思っていたが、パソコンでの自作自演を命じられた。なんでやねん、これくらい経費で落としてくれや。運動会開始までどれだけの労力をかけなアカンと思っとるんや。

 

無駄な労力は可能な限り省略する。これは、個別指導でも基本中の基本や。

 

 

まあエエ、早速製作にとりかかるか・・・やってみると、これがなかなかに楽しい。パーソナルコンピューター、略してパソコンってこんな便利なモンなんか。

 

と思ってクスッとしている自分のオジン臭さに辟易とする。スマホといい、これからの技術革新に取り残されるとあっという間に化石になってしまうで。

 

 

 

もちろん歯科だって、今まで以上に革新がなされる事だろう。やるかやらないかは別として、きっちり学んで身に付けておく新技術はどんどん出てくる事だろう。若手に任せっきり、て訳にもいかなそうやで。

 

 

 

・・・よっしゃ、表彰状の完成や。我ながら、ナイスデザインや。これは決まった。

 

いやしかし、自画自賛というものはたいてい単なる自己満足と重なってしまう。こういったアーティスティックな部分は、客観的な評価も加味しておく必要性がある事を感じ、院長に相談した。

 

すると、〈ネタバレすな!〉とツッコミを食らったため、本番までのシークレットにする事とした。

 

 

こんなしょーもない事を楽しみにしているって、オレもすっかり洗脳されているという事か?知らんけど。

 

 

まあ運動会が終わるまでの辛抱や、どうせやるんならアポロニアに特集されるくらいの完成度を見せつけたろやないか。

 

 

 

最後にメダルや。ひとまずそれぞれの競技で金、銀、銅メダルを用意する事とした。

 

 

インターネットにて、業者を検索する。ふむふむ、こんな内容やったんや・・・小学生時代に貰ったメダルの詳細を知る事が出来た。分かってはいた事だが、全然大したモン貰ってなかったんやな。

 

まあ何でも貰うに値する成績を残す事に価値がある訳で、モノ自体に執着する必要は無いか。

 

 

そんな事を思いながら、メダルの手配も完了した。

 

 

 

よっしゃ、これで準備は万端や。

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