悪夢の院内運動会

悪夢の院内運動会⑭ 

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次の競技は綱引きや。

 

 

まずは段取り良く玉入れの片付けを行う。ここは女性陣の出番や。手際良く綺麗に片付いていく。

 

こんまりの様にときめいてきたで。ときメモや。

 

 

知らんけど。

 

 

並行して男性陣は力仕事や。倉庫から綱を引き出さなアカン。絶妙なフレーバーを醸し出している綱を皆で担ぎ、所定の位置へ持っていく。

 

この香り、一瞬で子供時代の光景を目の前に広げてくれるやないか。

 

 

人間の記憶とは、嗅覚>聴覚>味覚>視覚>触覚の順に強く残るとの事だ。

 

 

だから、香りや音楽で一瞬のうちに過去の光景が目の前に広がるんやな。

 

ドルチェ&ガッバーナのその香水のせいだよ・・・

 

 

逆に言うと、目で見た事は記憶としては薄いという事だ。だから、誰もが視覚的な記憶を頼りに実物を見ると、思っていたのと随分違う事も多いはずだ。

 

 

故に歯科の症例でもそうだが、写真や記録に残す事が非常に重要な事となる。

 

古代エジプトの民。ピラミッドの建築方法、記録して残しといてくれたら良かったのに。

 

 

知らんけど。

 

 

それよりも、大人になってからの綱引きってほんまにオモロいんか?

 

と競技決定の瞬間から疑問に思っていた事が証明される時がきた。

 

 

 

まずは皆楽しそうに綱をセッティングしている。

 

 

そんな中、オモロい訳がないやないかと思いそうになる気持ちを抑えながら、小学生時代の綱引きを思い出した。

 

 

背の順で大体いつも真ん中くらいにポジショニングしていたが、いざ綱引きが始まると全然力が入らへん。誰かの力が強くて、全然力が入らへんのや。

 

で、よー分からんうちに勝敗が決する。よく考えたら、人生で綱引きにおいて力入った事が一度もないんちゃうか?

 

 

 

そんなくだらな過ぎる事ばかり考えながら、準備は整った。

 

早速ウチの医院の出番や。前方に男性、真ん中に女性、そして後方に男性という配置だ。

 

必然的に女性の比率が高いが故に、下手をすると女性との濃厚なスキンシップを取ってしまうポジショニングだ。

 

 

・・・こ、これはアカン。痴漢で冤罪を食らった男性サラリーマンの様な絶望的な気持ちになった。そんな気ないのに勝手にセクハラ扱いされるパターンや。

 

 

そういえば中学生時代のバスケ部での出来事を思い出した。朝練が終わり、ゴール下に誰もいない事を確認してレイアップをしたところ、何故か一個下の女子バレー部員が着地点にポジショニングしており、不可抗力で押し倒すような形になってしまった。床ドンや。

 

ちなみにウチの中学校は体育館が小さく、朝練ではバレー部と半々で使ってたんや。

 

どこにおるんじゃボケェ!という言葉をのみ込み、先輩として優しく手を差し伸べてその場は治まった。しかし、その後校舎でオレの顔を見る度に、『キャ~!』と叫び声を上げてオレを変質者扱いして逃げていくんや。

 

関係無いそいつの友達も一緒にや。こいつらシバき回したろかと思ったが、余計に傷口を広げるだけなので止めておいた。いつの間にか忘れ去られた苦い思い出や。

 

 

冤罪はいつ・どこでも口を開けて待っているという恐ろしさを、思い知った出来事やったで。

 

 

知らんけど。

 

 

またまたどーでもエエ事を考えているうちに、綱引きも終了した。

 

心配していたハラスメントもといスキンシップも無かったで。

 

 

何かちょっとだけオモロかったな・・・徐々に場の空気に呑まれていってるような気もするが。

 

 

 

まあ今のところは余計なトラブルもなく、滞りなく進行している。

 

 

ちなみにウチは一回戦負けや。無駄に勝ち進むより楽チンや、と思っていたらビリ決定戦まで行われたのは計算外やったけど。

 

 

まあ、これで残すはリレーだけや。

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