悪夢の院内運動会

悪夢の院内運動会~完~

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ようやくこれで終わった・・・と思ったところ、何か空気が違う。

 

 

大団円じゃない、まだメインイベントが残ってるような空気や。

 

 

 

すると、院長が前へ出てマイクを握った。よく見ると、アクセルホッパーみたいな格好をしている。

 

 

<ポンポンスポポ~ン♪さあ、これから医院対抗ダンス甲子園や!>

 

 

 

なんそれ。

 

 

 

「院長、ダンス甲子園ってなんすか?」

 

<おう、実は秘かに診療終了後にスタッフ皆でダンスの練習をしとったんや。>

 

「え?僕、知らないっすよ。」

 

<おう、須藤は準備で大忙しやったからな。余計な負担をかけへんように須藤には内緒で練習しとったんや。狙い通り、悟られる事はなかったやろ?>

 

 

 

院長・・・ここへきて仲間外れですか。いや、逆に公開処刑もとい拷問を回避できたと喜ぶべきか。

 

 

 

<ヒ~ウィ~ゴ~~~♪用意はいいかい?それぞれが練習した成果を、今ここで披露するんや!>

 

 

 

ただの晒しモンちゃうんか?皆喜んで練習したんか?

 

と内心思ったが、杞憂に終わった。

 

 

皆、思った以上にノリノリ紀香なんや。

 

思わず藤原紀香のブログが脳裏を駆け巡ったで。

 

 

客観的に見ても、それぞれの個性が表現された素晴らしいノリノリ紀香だった。

 

知らんけど。

 

 

選曲に合わせて皆コスプレしており、さながらクラブ気分やったで。

 

スタッフ皆、頑張ったんやな・・・

 

 

院長達に至っては、小学生気分を飛び越えて、赤ちゃん返りしているように見える。

 

まるで、幼児プレーのようだ。要するに、それだけ純粋な心に立ち返ったって事か。

 

知らんけど。

 

 

 

結局、盛り上がりすぎて皆汗と涙でぐっしょりになっていた。まるで歌い終えた後のASKAのようだ。

 

 

ダンス甲子園と言っていたが、順位なんかどうでも良くなってワッショイな空気になっている。

 

 

 

良く分からんが、楽しい事は楽しかったかもな。とどのつまりが、全力で取り組むから感動するという事か。

 

なんか日々のこういう気持ちを書き留めて行けば、オレでも自己啓発本とか出せそうやで。

 

 

結局は当たり前の事を言葉を変えて書いているだけだろう。

 

知らんけど。

 

 

こんな事で本当にチームワークが強化されたのか?それはこれから先を見てみない事には分からない話だろう。

 

 

 

それはさておき、他院のスタッフに佳子さまみたいなダンサーがおった。

 

佳子さまはダンサーちゃう、プリンセスやって?ほんま堪忍やで。

 

 

・・・ロイヤルパワーで消されへんやろな。

 

知らんけど。

 

 

 

後述するがその夜開催された打ち上げで、この佳子さまの争奪戦が繰り広げられた。

 

身近でラブ注入するのはやめろ、話がこじれるだけや。と思い傍観していたが、当たらずとも遠からず・・・やったな。

 

 

 

まあとにかくこれで正真正銘の大団円や。院長発案で、皆で【ほたるのひかり】を熱唱した。

 

何か、ガチンコビーバップ予備校の最終回での大和龍門を思い出したわ。

 

 

 

そして体育館を後にし、次はいよいよ打ち上げや・・・

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