悪夢の院内運動会

悪夢の打ち上げ④

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表彰式も終了し、ここからさらにくんずほぐれつの大宴会や。下心は無いものの、佳子さまの方をチラ見した。

 

 

一番の盛り上げ所をクリアして体中の力が抜けそうな安堵感に包まれているが、油断は禁物や。余計な事件がないかマネージャーに徹する必要がある。

 

 

すると・・・若い勤務医が入れ替わり立ち替わりでアピールタイムや。何か婚活パーティーみたいになっとる。

 

知らんけど。

 

 

 

すかさず他所へ目を配る。その光景を見た他の女性スタッフは、当然の如く良い顔をしていない

 

 

酒も入ってるし余計に面白くない事だろう。

 

 

 

やっぱり色んな意味で、近くでラブ注入はせん方がエエな。いや、あからさまに特定のスタッフをチヤホヤしてはいけないという事か。

 

 

オレの知っとる先生は、愛人を依怙贔屓し過ぎてスタッフの反感買って、ある事ない事色んなとこでチクリンピックが繰り広げられた事があったっけ。

 

まあそれは、遊び方をしらん産毛ボーイのやり方やな。

 

 

 

・・・ス、ス、ス、スタッフぅ~~~

 

 

 

 

しかし我ながら、とんだリア充やったんやな。年をとると価値観が変わるというが、またあのノリで楽しめって言われても土台無理な話やで。

 

そういえば所ジョージは、「年をもらってる」て言うらしいな。「年をとる」よりもその方がエエ、て。全く、世田谷ベースの隊長はやる事なす事オシャレで困るわ。

 

 

自分で思い出しといて何だが、このコロナ禍も相まって、遥かに遠い昔話のように感じるで。

 

 

 

時を戻そう。

 

 

 

まだまだ佳子さまの争奪戦は続いている。これから移動するジャンカラで、さらに加熱するのだが・・・

 

 

なんやかんやで、大宴会もお開きの時間を迎えた。盛り上がりがハイパーインフレを起こし、治まりそうな気配がしない。

 

がしかし、まだジャンカラが控えている。この場でフィニッシュしてくれるのが一番助かるが、予約してしまっているので仕方ない。この大人数でドタキャンする勇気はオレにはない。

 

 

個別指導をドタキャンする勇気を持った先生も見た事はないが。当たり前田のクラッカーや。

 

 

 

院長の耳元で、「そろそろ時間です。」とお知らせした。

 

 

<何ささやき女将しとるんじゃ!まだまだこれからやろ!!かんぱ~~~い!!!>

 

 

アカン、完全にできあがっとる。幹事の労力を一切考えずに無茶する人間はどこにでもおる。

 

で、全責任を幹事が被る事になる。

 

 

そんなくだらん事に付き合っている場合ではない。

 

 

と、先程の運動会グッズにおけ希少な私物である笛の存在を思い出した。

 

 

ポケットから取り出し、全力で笛を鳴らす。

 

 

 

「プピロロロ~~~♪」

 

 

 

オレも酒が入っているせいか、おしり探偵が口から屁をこく時の音が出てしもた。

 

 

あれ程の盛り上がりを見せていた宴会場が、国家試験の会場のように静まり返った。

 

 

なに空気を壊してくれてんねんという刺すような視線を一身に受けながら、せっかくの酔いが冷めていくのを感じるとともに一次会のお開きを宣言した。

 

院長がクンロクをかましてきそうなので、

「皆さんお待ちかね、カラオケに移動する時間です!」

と先制攻撃をかました。

 

何か言いたげな顔をしている院長をよそに、とりあえず皆の移動を促して無事一次会を締める事に成功した。

 

気が休まらんとはこの事や。もうおうちに帰りたい・・・

 

 

しかし本日の金庫番もつとめている手前、早退は許されない。あらかじめ集金しておいた会費を握っているからだ。

 

 

【闇金ウシジマくん】では、売り上げ金を持って飲み会に行こうとした社員がソッコーでクビになっとったけど。

 

まあしかし、このまま持ち逃げする訳にもいくまい。歯科医師から宴会詐欺師になる訳にはいかんからな。

 

 

とりあえず支払いを済ませ、皆を追いかける形で店を出た。

 

 

 

そこからジャンカラへ辿りつくまでに、一悶着あったんや・・・

 

 

 

 

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