非モテ院長のゴミ経営記 勤務医時代(その7)
用意はいいか?
産毛ボーイども。
ハートマン軍曹だ。
今日はヤマザキに代わってお前らの腐った根性を叩きのめしてやる。
口でクソを垂れる前と後に「サー」と言え!
わかったか、ウジ虫ども!
聞こえんぞ、キ〇ンタマ落としたか!?
貴様らメス豚が、俺の訓練に生き残れたら
女から求められる真の男となる
スタッフマネジメントに祈りをささげる司祭様だ。
その日まではウジ虫だ!
地球上で最下等生命体だ!
貴様らは人間ではない。
爬虫類のクソをかき集めた値打ちしかない!
貴様らはきびしい俺を嫌う
だが憎めばそれだけ学ぶ。
俺は厳しいが公平だ。
見苦しい経営規模の差別や症例マウントの取り合いは許さん
非モテ野郎
開業童貞野郎
顔だけ野郎
俺は差別しない!
すべて
平等に価値がない!
わかったか ウジ虫ども!
ふざけるな! 大声出せ!
つづく
つづき
待たせたな
俺だ。ムーミン谷の妖精 山崎だ。
うん〇こしてたわ。
じゃあ、そろそろつづきの話をしようか。
ヒデは俺にナンパをするように言ってきた。
ヒデは理事長の運転手をしていて、こっちには毎週、水曜日と木曜日来ていた。
俺は毎週、水曜日と木曜日、勤務終了後にヒデに合流しナンパすることになった。
そしてそれ以外の曜日は自分で声かけをするように言われた。
ヒデと街に繰り出し、声掛けをする。
がうまくいかない。
というかビビッて全然声掛けできない。
やっとの思いでかけたとしても
ガン無視か
きしょい。
ウザ。
ひたすらその繰り返し。
ヒデに声のかけ方を聞いても、「なんだってええやん」
といって特に教えてくれるわけでもない。
しかし、ヒデといる時は、まだヒデの手前もあるし、失敗してもヒデにやらされてると思うことで
精神的ダメージを和らげていたが、ヒデがいない自主練の最初の日々は本当につらかった。
そもそも全く声掛けができないのだ。
ナンパ用語でいわゆる地蔵だ。
3時間ぐらいなにもできずにうろうろしてるだけの日々が続いた。
本当に惨めな気持ちになる。
自分はいったい何をやっているんだろう。
こんなことやってて意味あるのか?
そんな日々だった。
ある日ヒデが珍しく手本を見せてくれた。(単に自分が好きなタイプだっただけ)
でも、なんというかヒデだからこそ出来る声かけ
ヒデだからこそ刺さる層というのがあって、
いつものようにヒデと合流し修業が始まった時、
20メートル先でも分かるくらいのド派手な恰好をした、でもめちゃくちゃ綺麗な
強そうな美女がこっちに向かって歩いてきた。
ナンパ師のことを界隈ではスト師(ストリートナンパ師の略)
といい、容姿レベルをスト値(1~10)であらわすのだが
問答無用のスト10の美女だった。
ヒデが笑顔で「その服ええやん!」
と声をかけた。
するとその美女は「お兄さんもそれかっこいい!」
と応じた。
ヒデも前述したとおりオシャレだが、
その日はちょっとアクの強めの確かヴェルサーチを着ていた。
なかなか着こなすのは難しいレベルの服だ。
そっからの会話内容は割愛するが、ヒデは連絡先を交換し美女とバイバイしていた。
一方俺は、その日もかなりの地蔵をしつつもがんばって2時間でたったの6声かけした。
しかし、結果はゼロ。
4ガンシカ。
2ウザ。
1シネ。
ヒデに言わせれば「壊滅的に声掛け数が少ない」
「羞恥心を捨てろ、カッコつけんな」と言われた。
あまりにも声掛けできない俺にヒデはいら立っていた。
そしてヒデは翌日、俺に声掛け以上にハードルの高いことを課してくるのであった。
