指導への心構え

技官とは ~その5~

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と、ここで一つ。

 

いわゆる日本歯科医師会という団体がある。

 

定義として「各都道府県歯科医師会を法人会員として、都道府県歯科医師会会員となっている

歯科医師を個人として組織される職能団体」とある。

 

加盟は任意である事から、開業医の先生なら入会するか否か、必ず悩む事となる組織だろう。

 

ちなみに全員が開業医で構成されとる印象やけど、組織準会員などの制度もあり

大学病院などの勤務医や、大学の教授などがなってる場合もあるんやで。

 

この患者および歯科医師の権利を守るための社会活動などを行っている歯科医師会ですら

地域性が色濃く表れるんやから、団体やそれを構成する人間ってのは面倒臭いもんやな。

 

要するに、地方に行くほど「圧力」団体みたいな事してくるとこが多い、てイメージや。

 

「歯科医師会に入らんとどうなるか分かってるやろな?」て無言の圧力や、顕在化した圧力など。

それにしても、イヤミも言われて散々こき使われるのに、何であんなに入会金高いんや?

 

・・・アカン、これ以上は言われへんわ。

 

 

その時の会長によっても、団体の性格は変わってくるだろう。

 

利権が手に入ってウハウハやし名誉職やし、この会長になりたい先生もいっぱいおる。

 

当然そこには生臭い話がウヨウヨしとるもんや。

 

こないだも、医師会の会長がこのコロナ禍で政治資金パーティーを主催して、寿司デートもしてたって、

明らかに内部からリークされとったやないか。

 

寿司デートくらいエエやんけ、って言ったらアカンのやろな。

 

何か歯科医師連盟の迂回献金でも同じような話あったな。

ちなみにこの連盟は、歯科医師会の子団体に位置する組織やで。

 

会長からしたら、「犯人はこの中にいる!」て叫びたい気分やろうけど。

 

万が一、金田一、迷宮入りする話やろうけど。

 

まあ、そんな事どうでもエエわ。

 

 

話は逸れたけど、要はその歯科医師会と繋がっている技官がいたらどうなるか?

て考えてみる。

 

もしそういった手駒が敵側にいる、もしくは潜り込ませているとしたら、どういった時に一番役立つだろうか?

 

指導内容を軽くする?再指導には絶対ならないようにする?

まあそれも一手やな。

 

ただそれなら、指導に絶対にかからんよう手配してくれるのが一番やろ。

 

昔は前コラムでも述べたとおり、構造上「忖度」が可能やった。

 

「あの先生のお子さんやから指導はナシや」、て話がまかり通ってたこともあるで。

 

ただし、その指導を免れた先生が時を経て個別指導でこってり絞られとる。

本来なら若手の頃に学ぶはずの、保険診療の知識を疎かにしてたせいで。

 

因果なもんやで。

結局、その「忖度」が良いのか悪いのか分からんようになってしもとる。

 

そういった政治上の「役得」は、最大限利用してこそ価値が生まれるもんや。

ほら、「バカとハサミは使いよう」っていうやないか。違うか。

 

しかしこれにしても、なんぼ昔の事でも余程のコネが無いと不可能な話だろう。

それにしても羨ましい話やで。

 

ただこんな美味しい話でも、突っぱねたり異を唱えたり、わざわざ公にしたりする「正義」の先生はおる。

黙って甘い汁すすっとけばエエのに。

結局、周りの大切な人も巻き込んで、

誰よりも損するハメになるだけや。

 

こんなん、昔の権力者ならやりたい放題やろうに。

 

ところが今はもう、厚生局に移管しとるから不可能な話やで。

・・・いや、官僚こそこんな事、朝飯前やんけ。

 

まあ一応、無理なもんは無理や。

 

 

となれば、最も現実的な「忖度 」は対象患者30人を事前に知らせる事だろう。

 

これも一見すると不可能な話だが、「昔の名残り」のある地域では、未だによく聞く話やで。

 

結局は、「性善説」で何でも真面目に良いように考え取り組もうとする先生程、

損する仕組みになっとる、て事でもあるけどな。

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