指導への心構え

個別指導の変化 ~その1~

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ちなみに個別指導に関しては、先人の尽力のおかげで、今まで改善されてきた部分があるんやで。

 

一例を挙げると、2016年3月22日付けで厚生労働省から、その年の指導方針を示した

「特定共同指導等に係る取扱いについて」(通知)が発出さたんや。

 

ざっくり言うと、某団体の粘り強い要望が反映され、「個別指導実施通知」、「対象患者名の通知」、

診療録の持参」について、内容に一定の改善が図られたんや。

 

では、それぞれの内容を詳しく見ていこか。

 

 

「個別指導実施通知」

 

これまでは指導の3週間前だったのが、1か月前に前倒しされた

 

指摘理由としては、患者の受診動向が変化しているため、4週間以上前に通知が届かないと調整が困難となり

患者に迷惑をかけるため、とある。

 

この1週間はデカいで。

個別指導はとにかく持参物の準備・整理に被指導者の先生方の命がかかっとると言って過言ではない。

 

これは何より実際に指導通知が届けば心から理解できる事だが、目眩するほど量が多い。

すぐに用意できる物であれば良いのだが、当然ながら紛失したり

「こんなん保存しとかなアカンの?」て代物もあるため、とにかく面倒なんや。

 

そして、対象患者30人を絞る作業に取り掛かる事が出来る。

単なる当てずっぽうではなく、予測を立てた上で対策できる。

とにかく早く手を付けるに越した事はないんや。

 

閑古鳥が鳴いとるような医院でも大変なんやから、大忙しの繁盛医院ならなおさらだろう。

個別指導に選定される医院は、がっつり稼いどる医院が多いんや。

 

つまり、一にも二にも時間が何よりも必要なんや。

 

オレ達が必要とされる理由の一つがここにある。

まあ詳しい話はドクター重田に任せるとして、や。

 

この通知が1週間前に前倒しされることによって、思った以上に時間的な余裕が作られた事となった訳やな。

 

1週間も前倒しになったらその分精神面が長くやられる、なんて言ってる先生もおるけど、

その時点で負けとるんや。

なぜなら、個別指導に選定された事実は変われへんのやから。

 

むしろ覚悟決めて腹括って、最善の準備を出来る時間が増えた、とラッキーに捉えて挑んで欲しいもんや。

それこそ図々しいくらい強気にいかな、精神がやられてまうで。

 

運悪く選定された先生には、これを機に保険の勉強をし直して、さらにがっつり稼いで欲しいんや。

長い目で見たらラッキーやと思わへんか?

 

ちなみに、個別指導は指定日時の変更をする事が可能や。

指導予定日時の都合が悪い場合は、地方厚生(支)局都道府県事務所に率直に伝えたらええんや。

正当な理由による指導日時の変更申し出は、指導拒否にはなれへんで。

 

その正当な理由というのが、

 

①開設者、管理者が入院中で出席できない場合

②指導通知前に海外渡航しており、指導日までに帰国しない場合

③冠婚葬祭(ただし、親族に限る)

④天災その他やむを得ない事情により、指導に出席できない場合

 

となる。

 

もちろん証拠が必要となるもんやさかい、そこは要注意やで。

考えようによっては、先延ばしする事も出来るが・・・いや、こんなもん、さっさと済ませたいやろ。

 

重い荷物を肩に乗せた、借金背負ったような状態でずっと過ごしたくないわ。

一刻も早く片付ける事を強くお勧めするわ。

ちなみにオレが技官の頃は、一度たりとも指導日時の変更はなかったで。

ま、そういう事やな。

あと、個別指導を正当な理由なしに拒否、欠席した場合は監査へ移行するから注意してな。

 

郵便物の確認を怠って個別指導そのものに気付かなかったとしても、何の良い訳にもならへんで。

スタッフが院長に通知を渡し忘れて気付くのに遅れた、て笑えん話もあるからくれぐれも気を付けてな。

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