非モテ院長のゴミ経営記 勤務医時代(その2)
その話は少し後にするとして、まずは医院内の話に戻る。
ここでの勤務で俺が得ためちゃくちゃ大切な勤務医マインドがあるので、その話をしよう。
今勤務医の開業童貞どもはよーく聞いておけ。
そして院長は勤務医を雇ったら、CRがどこにあるかよりも
まずこの話を必ず伝えろ。
分院長候補として入った俺は、前任の分院長の山田のもとで交代までの3か月間勤務した。
医院の構成はチェアー4台、
分院長の山田と
スタッフは「性格がよく正義感のある受付A」、「反抗的な衛生士B」、「気の優しい衛生士C」
の三人だった。
前述したような理事長だったので、当然スタッフは不平不満があり、患者が途切れた時によくBを筆頭に文句を言っていた。
そして分院長の山田はスタッフの同調して一緒に理事長の悪口を言っていた。
山田は八方美人で、患者にもへーこらする小物感のあるやつだった。
俺は入りたてということもあり、それほど理事長にストレスもなかったし、
ちゃんと勤め先に奉公せよと教えられてきたのと、割と滅私奉公な性格だったので、その輪に入らず傍観者でいた。
ある日、山田がいない日に、またBを筆頭に不平不満大会が開催されていた。
山田のことも言われていた。
内容はまさしく山田の八方美人なところだった。
「理事長にはへーこらして、理事長がいないところで私たちと一緒に悪口を言っているのが最低」
といった内容だった。
それを聞いて、俺は
「ああ、山田はスタッフから格下扱いされているな」
と感じたのをとてもよく覚えている。
そこで俺が気付いたのは
女というのはただ聞いてほしいだけで一緒になって悪口まで言ってほしいとは思っていないのだ。
女は確かに共感が大切だ。
しかし、プライベートな男女関係では個々のシチュエーションやその感情の矛先によって判断が必要だが、
こういう職場におけるネガティブな感情に対して女子スタッフは
同じ雇われサイドでありつつも経営サイドという絶妙なポジションの分院長(勤務医)に
そのネガティブな感情に「受容」はしてほしくても「共感」までは求めていないのだ。
いやむしろ「共感してほしくない」とまで言っていいだろう。
いつもその光景を見て俺ならどうする?と考えていた。
俺も三カ月足らずで今、目の前にいる山田のポジションになる。
結局、山田はその時、一緒に悪口を言って共感しているが、その迎合っぷりが女から本能的に
格下扱いされまた、組織的には経営サイドは1枚岩ではないと思われ、山田は共感しているスタッフにも
なめられ、自身の首も絞めていた。
それも見て俺は以下のことを決めた。
今、勤務医をしている奴や分院長は7回読め。
①何があってもスタッフと一緒に理事長の悪口は言わない。
当然自らも批判しない。何か批判があればスタッフに言わずに先に理事長に言う。
②もしスタッフが言っていることに一理あり、改める必要があると思ったら
その場では明言せず、ただただ「受容」にとどめて理事長に相談する。
