「非モテ・恋愛弱者の歯医者が婚活すると、こんなんだった…」

粒、粒、粒クリ開業日誌 1章

粒、粒、粒クリ開業日誌
1章 ぶ、武器はないのか?武器は?

(;・ω・)勤務医を辞めていったいどうするんだ!?

最初にぶち当たる問題だ。
歯医者をやってれば誰しも開業という選択肢はあるだろう。
ワイの頭でも常に「開業」の2文字は頭にチラついていた。
しかし当時そこまで開業意欲が強くなかったことに加え、週刊誌で歯科医のワーキングプア問題や過当競争による経営危機や歯科医に対する金融機関の融資の引き上げや貸し剥がし問題などを題材にした記事が盛んに掲載されていた。
「歯科医院の数はコンビニより多い」とか「歯医者は敗者」などという言葉が当時全盛の2chをはじめとした掲示板では語られ、開業に対するイメージは厳しいものとなっていたのも事実だ。

そこで我が身を振り返ってみると、武器がないことに気がついた。
基本、赤い病院でやっていた事は基本的な保険診療と訪問診療だけ。
この厳しい環境の中で開業して戦っていけるほどの「ウリ」と言えるほどの技能も経験がないことは、はっきりしていた。

そしてもう一点「開業とはそもそもどうやってするものなんだ?」という根本的な問いに何一つ答えられないほど開業というものに対する理解がなかったということだ。
ワイの実家は歯科とは何の関係もないので尚のこと開業や歯科医院経営のイメージが掴めなかったのだ。
資金は?立地は?コンセプトは?そもそも経営とは?

何も分からない…

ワイには診療、経営、両面で全く戦うための武器がないのだ。
アムロ・レイのごとく必死に武器を探すも…
(*'ω' *三*'ω' *)キョロキョロ「 ぶ、武器はないのか?武器は?」

(´;ω;`)全然ない…

(`・ω・´)ノ そこでワイは二つの戦略を立てることにした。
まずは転職して保険外の治療技術の習得と基本治療技術の向上。
そして給与の良いクリニックで働いて開業資金を貯めること。
※共産主義を掲げる政党の支持母体の赤い病院はやはり資本主義を目の敵にしており、そのためか経営環境が悪く給与が安い、さらに経営には全くプラスにならない政治活動を専門に行うような人員も多数抱えている有り様で人件費率がおかしい。
しかもそれで赤字だと現場の人員が尻を叩かれるわけだ。
もうなんと言うか「やってられないんだぜ!」と言う気分だ。

( ´・ω・)ノ 次いで開業に関する勉強だ。
資金調達、経営、開業地の選定、そして医院の理念をどういったものにするのか?
文字通り0から考え学ばねばならない。
ワイは赤い病院の退職準備をしつつ、今まで 散々こき使ってくれた 安月給でたくさん働かせていただいたお礼として最大限いただけるものはいただくべく、医院負担で研修に行かせてもらったりなどし、少しでも自身の市場価値向上を狙いながら転職先を探していた。

そんな時に突如G〇友の会主催の開業セミナーの開催情報が舞い込んできたのだ!
ワイはこの偶然に運命めいたものを感じた。
※今振り返れば開業セミナーなんぞ通年でやってることは分かる、単にワイがアホだったのだ。
((;・ω・)ワイは勤務先にバレないようビクビクしながらも、秘密裏に申し込むのだった。

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