「非モテ・恋愛弱者の歯医者が婚活すると、こんなんだった…」

粒、粒、粒クリ開業日誌 序章

粒、粒、粒クリ開業日誌
序章 おれは 人間  勤務医をやめるぞ!ジョ〇ョー!!

安倍はやめろー!!
この日、安保関連法案に反対する大規模デモが国会前で行われていた。
周りには青春時代を取り戻さんと口角泡を飛ばす全共闘世代の老人、老人、老人にマスコミと米海兵隊を模した名前の学生活動家集団(たぶん民青)。
周囲に怒号が響く中、ワイは国会前の無秩序な反政府活動家の群れの中で1人ため息をついていた。

(ノω·`) 「いったいなぜこんな事になったのか…」

事は数日前に遡る。当時ワイは赤い政党の息のかかった病院の歯科に勤めていた。
院内では事務方は赤い方が多かったが専門職サイドは話をはいはいと合わせつつも政治には無関心(仕事が忙しくそれどころではない)なものが多かったように思える。
そもそもなんでそんなところで仕事しているんだ?と思われるかもしれないが、学生時代から奨学金をもらえたり、研修医時代からお世話になっていたりと気が付いた時にはなかなか抜け出せない状況だった。
ただ先に述べた通り専門職に対してはさほど政治思想の押し付けなどは、少なかったと思う。
ワイも研修医にころに長崎の反核集会に参加させられたが、まぁ旅行気分の気楽なものだった。

それが徐々におかしくなって来たのは安倍首相が再登板した頃からだ。
会議の際にヒステリックに政治的な主張を訴えるスタッフが現れ、患者にも権利意識の肥大化したおかしいのが(元からおかしかったがより悪化した、おそらく赤い政党の党員)が増えてきた。
そんな時に「今度の休み集会に参加してほしい」と依頼された訳だ。
正直嫌だなと思いつつも、顔を出すだけでいいとのことだったし、何より業務命令である以上給与もでているので参加する他はなく、ただ
(´・ω・`) 「はい…」と頷くのだった。

話は冒頭に戻る
デモが盛り上がりるにつれ警備の警察官の圧も増していった。
ワイもよく知る文化人がマイクを持ち声高に政府批判訴え、周囲の盛り上がりもエスカレートしていく。
(;・ω・) ワイはこの集会にい続けるのは公安の監視対象リストに入りかねないという危惧を抱き文字通り顔だけ出してとっとと撤収することにした。
国会図書館の脇を通り永田町駅の階段を降りながら考えていた。

「辞めよう」と…

周りでは相変わらず老人達が楽しそうに奇声を上げていた。

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