トラブルはいつも突然に

トラブルはいつも突然に~㊶~

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しかしそれにしても、呑み過ぎたで・・・

 

調子に乗ってハシゴ酒したおかげで、頭が痛い。しかし、本日も技官としてのお勤めをせなアカン。

 

頭の回転がモノを言う仕事ばかりやからな、キャべジンでも飲んで出勤するか。

 

 

 

すると、不意にスマホが音を立てた。

 

どうやら野崎からのLINEのようだ。

 

 

<スドちゃん、機能はありがとう!明日は6時に天六でもいいかな~?>

 

 

野崎にスドちゃんと呼ばれる筋合いはない。このご機嫌なノリをみるに、昨夜は上等なスケアポだったのだろう。しかも【昨日】を【機能】と誤爆しているところをみると、今もスケアポ中なのだろう。

 

 

羨ましいやっちゃで・・・

 

 

しかしそんな気持ちを悟られる訳にはいかない、なぜならオレは技官やからな。イメージも大切なファッションや。

 

 

「いいとも~!」

 

 

冷静かつシンプルにLINEを返す。個別指導で培ったリアクション芸や。

 

 

 

そしてあっという間に時は過ぎ・・・ていうか、明後日ってこんな早かったっけ?

 

光陰が矢の如く過ぎ去り、約束の時を迎えた。

 

 

 

本日も5時に定時退社や。早く仕事を終えるのが、エリートたる所以やで。

 

残業ばっかで事務官が大量離職しとったやろ、て?どこもかしこも人手不足なんや。ホンマ堪忍やで。

 

 

 

そうこうしているウチに、大阪メトロの天神橋筋六丁目駅へと到着した。通称【天六】や。

 

 

ここは、日本一長いと誉れ高い【天神橋筋商店街】の北端にポジショニングしているエリアだ。最近では、飲食店がしのぎを削るグルメスポットとしても有名か。

 

オレが大阪に初めて出てきた頃は、梅田の地下ダンジョンと共に迷子になったスポットでもある。

 

 

南端に当たる天満橋側から天神橋筋商店街に入り、直進する。結果、商店街のあまりの長さに帰れなくなった事を思い出すで。

 

引き返せばエエだけやんけ、て?不安になって、そんな当たり前の反応を下せなくなるくらいパニックに陥ったんや。

 

個別指導と一緒やで。

 

よくよく考えたら、人里離れた田舎で迷子になる方がよっぽど怖いんやけどな。メンタル崩壊の恐ろしさを痛感した出来事やったで。

 

 

あの頃の純粋な気持ちを思い出す土地や。

 

そんなノスタルジーに浸っていると、前から野崎がやってきた。

 

 

 

<お~い、スドちゃ~ん!>

 

 

ご機嫌に手を振りながらやってきた。察するに、ほろ酔いのようだ。

 

またスケアポか?

 

 

どうやら早く切り上げてきたというよりは、既に昼間から呑んどる感じや。

 

 

エエ度胸しとるやないか。トラブルは解消されたんか?一気に現実に引き戻してやろうと再び技官としてのスイッチが入り、野崎と二日ぶりの再開を果たす。

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